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『66話 古城5』

『66話 古城5』



 冒険者と騎士団の多くはまだ混乱している中、アスティが声を上げて、


「皆さん、ロメーロが自身のスキルで瞬間移動しました結果、古城の手前にまで来ている。直ぐそこに魔物がいて、騒いでいるのだ。街にも侵入して大変になっているだろうから、先ずは街を救出したい、古城はその後に攻め落とす!」


「おおおお!」


「先ずは、街の人を助けてやるんだ!」


「おおおおお!」


 アスティの掛け声で、冒険者パーティーや騎士団は手を上げて賛同の意思を示す。


 古城は思ったよりも巨大で壮大な建築だった。

 見かけの壁の古さから歴史のある古い城なのが伝わる。

 城のふもとに広がるのが街があり、かなりの人口を有しているだろうな。


 街の手前まで移動し、突入するにあたり、アスティが指揮をとっていて、彼は王都のギルドでも最強に近い強さのAランクパーティー、雷光の団長であるのもあり、誰もが彼の司令に従っていたのは驚いた。


 えばっているだけかと思いきや、統率力はかなりのものと俺からみても伺えるし、王国騎士団もアスティを信頼していた。


 俺とアスカもその後方にいて、街に突入する直前だった。

 いっせいに街に突入した。

 魔物は街の中を徘徊しているのは見え、街の人を殴ったりしている光景もあった。


 すでに魔物に鎮圧されていて、完全に街は魔物のすみかだったのはショックで、間に合うかと思ったから、手遅れであった。

 人々は魔物の奴隷みたいに扱われるし、大量の犠牲者が出ていた。


「ロメーロ様。酷い状況です。もう魔物が街を占領しているっぽい」


「そうだな。酷い、とにかく魔物を街から消すしかない」


「ロメーロ様の力が必要です。私も戦います。エルフ皇女ですが、魔法は国家最高魔術士の魔法を習っていましたので」


「そうか、それなら心強いな」


 アスカはエルフであり、エルフは元々魔力が人族よりも強いとされて、高度な魔法も使いこなす能力を持つ。


 人族では使えない魔法も使えたり、また新たな魔法を作り出すのも得意だから、アスカが魔法が使えるのは、何も驚くことではなかった。

 危なくなったら、俺が守ればいいことだ。


 常にアスカの近くにいるのを心掛けておくとする。

 見た感じは魔物の数は相当に多い。

 どうしてこんなにも多くの魔物が攻めてきたのかと疑問に思う。


 考えているよりも先に、アスティが率いるの軍勢が魔物と衝突。


「魔物に恐れるなあああああ、攻めろおおおおお!」


「おおおお!」


「魔物はスライムサンダーだ!」


「スライムを倒せ!!!!」


 魔物はスライムサンダーが大量に徘徊していた。

 スライムサンダーの強さはDランクくらいだろう。



名前 スライムサンダー

レベル 63

体力 340

魔力 335 

攻撃力 254

防御力 273

素早さ 246


スキル


魔法

サンダー



 器用富豪の神眼鑑定で鑑定して、それ程強い魔物ではないと思うので、冒険者と王国騎士団に任せる。


「スライムサンダーが多いですロメーロ様」


「Dランクくらいなので、先ずは騎士団達に任せておく。俺は力を貸すがあくまで補助でいい」


「補助ですか?」


「アスティが前線にいるだろ、俺とアスティは現在のところ仲が良くないのだ。そんな俺とアスティが近くにいるのは、あまり良くないのだ。俺がもし器用富豪スキルを使いまくり、存在が大きくなりすぎると、アスティと対立するからだ」


「なるほど、ここはアスティに任せるということですね」


 アスティを刺激するのは良くない。

 それに騎士団と冒険者パーティーも奮闘しているので、後方から支援する。

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― 新着の感想 ―
[一言] アスカもちゃんとロメーロの仲間に相応しいだけの力を持っているみたいで安心した。これから非力な皇女様に気を使いながら冒険しないと行けないのかと思ってたから。
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