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『29 パーティー』

『29 パーティー』


 料理会は城の外でも開催されていた。

 正に王都中がお祭り騒ぎになり、酒を飲んでいる光景は初めて見た。

 城の外に出てからナミュール王女が来て、


「お~~~いロメーロ、魔王討伐おめでとう!」


「ありがとう、ナミュール王女」


「あんまりロメーロ様に接しないで」


「独占はいけませんわよアスカ。ロメーロはアスカだけのものではありません」


「まあまあ2人とも、今日はおめでたい日ですから」


「あら、エニシャルも来たのね」


「リアンの活躍も聞きました。教皇様も喜んでいます」


「私も教皇様に会って、これまでのことは話しはする」


 教会でリアンと仲のいいエニシャルだった。


「私達も来たわよ、おめでとうロメーロ!!」


「あああ、俺達のところにみんな来たのか」


「あら、木こり師レモン、採掘師ブルレスカに、建築師ユンナに、農民ピチュとダンに、鍛冶師フーシフォンに、測量師ドゥーラに、牧畜師ルブランも!!」


「ロメーロの仲間が全員集合ですわね」


 レモン、ユンナ、ブルレスカ、ピチュ、ダン、フーシフォン、ドゥーラ、ルブランと勢ぞろいした。

 みんな国王からは勲章までもらっている。



アスカ

エルフ族女王

種族変更スキル

称号 変装女王

勲章 国宝級王女



リアン

大聖女

勲章 国宝級神官



ダン

農民 男

水質浄化スキル

農地開拓スキル 

収穫1000倍スキル

称号 農民神

勲章 国宝級農民



ピチュ

農民

種まき速度1000倍スキル

植物繁殖1000倍スキル

収穫1000倍スキル

称号 農民神

勲章 国宝級農民



ブルレスカ

ドワーフ族

採掘師

神の光

採掘1000倍スキル

暴風1000倍スキル

称号 採掘神

勲章 国宝級採掘師



フーシフォン

鍛冶師 男

錬金速度1000倍スキル

称号 鍛冶神

勲章 国宝級鍛冶師



ユンナ

建築師

木造建築速度1000倍スキル

石造建築1000倍スキル

称号 建築神

勲章 国宝級建築師



レモン

木こり師

伐採1000倍スキル

運搬1000倍スキル

称号 木こり神

勲章 国宝級木こり師



ルブラン

牧畜師

飼育調教1000倍スキル

称号 牧畜神

勲章 国宝級牧畜師



エニシャル 

聖職者 女 

裁縫スキル

植物採取スキル

植物採取1000倍スキル

称号 植物神

勲章 国宝級聖職者



ドゥーラ

測量師

測量速度1000倍スキル

称号 測量神

勲章 国宝級測量師



ナミュール王女

カイザール国王女

国王専属料理人スキル

称号 料理神

勲章 国宝級料理師




 みんな国王に感謝されているし、俺にとっては重要な仲間になった。

 ずっとスキルを付与はしているし、王都の繁栄と平和にとても役に立っている。


「ちなみにこの料理の野菜はピチュの農地の野菜?」


「そうです。私ら農民が作った野菜ばかりです。ロメーロが農地を救ってくれたおかげです」


「信じられない美味しさの理由はピチュの農地に原因があったわけか、納得です」


「それならば、肉料理の肉はルブランですか?」


「はい、私の牧畜の牛の肉が使われています。どうですかお味は」


「最高だよ。とても美味い肉だ」


 野菜はピチュのところので肉はルブランの牧畜の牛だった。

 だから異常に美味しいかったのかと、みんな納得するのは器用富豪スキルで作る食品は全部異常に味が増大することがわかっている。

 騒いでいる人もやってきてピチュに、


「あなたが農民のピチュね、とても美味しい野菜ですわ。天才です!」


「どうもです」


 ピチュは嬉しそうに返事する。


「肉は彼女の牧場の肉かい?」


「私の牧場の肉ですが、美味しいですか」


「美味いよ、食ったことない肉だ。すげえ肉を作るなあ!」


「今後もよろしくね」


 ルブランの肉の評判も凄い人気だった。

 まだ食べたことのない人は衝撃を受けたらしい。


「一度でもルブランの肉を食べたら、他の肉は食べらえれないよ」


「うん、ルブランの肉が足りない」


「ロメーロの付与されたスキルで、草が足りなくなるから、ピチュに協力してもらい草を繁殖してもらっています。その草は食べると牛は急激に成長して精肉に出来るので、大量に肉を生産しています」


「ピチュが協力しているのは知らなかったな。ご苦労だなピチュ」


「農地と牧場の両方でスキルを使っています」


 牧場では草を成長させるために、植物繫殖スキルを使って手伝いをしていたと聞いた。

 相互にスキルを使うのは俺にとっては予想外の嬉しい知らせだ。

 そして肉は大量に生産が可能となったというから、街の発展に器用富豪スキルが大きく繁栄してくれている例だな。


「ナミュール王女、どうも料理を手伝いしてくれて感謝します。あの料理の腕前は我々料理人にはとても勉強になります!」


「勉強?」


「もしかして、料理会での料理はナミュール王女が作ったとか?」


 料理人達がナミュール王女に挨拶をしているのであった。


「そうです、私が料理人に混じって参加して作りましたのよ」


「だから美味しいのか。器用富豪スキルの国王専属料理人スキルを付与してあるからな」


「さすが国王専属料理人スキルです。素材もいいし、料理の腕もいいし、言うことないですわ」


「ロメーロと結婚してもいいわよね。だって料理できるから?」


「ええっと、それだけで結婚とか言われても困るけどな」


「ちょっとナミュール王女が料理が美味いのはロメーロ様のスキルです。私だって料理はできますよ、ナミュール王女に負けないくらいに。だから結婚はさせません」


「いつもアスカはロメーロを独占したがるのよね」


「まあまあアスカの料理は今度食べるよ」


 なぜか話が結婚の話題になったので困った。

 王都での食事会は大成功に終わった。

 オリオン達もいたけど、ひっそりと食べていた。


「おいおい勇者さんよ、お前らは食べる資格ねえよな、だって大して活躍してないからさ、だから肉は食べさせないぜ!」


「ええええええ、俺も肉は食いたいのに!」


「俺だって食いてええ!」


「この肉が食いたいわああああ」


「オリオンがちゃんと魔王を倒せば私は肉を食えたのに!」


 肉を奪われてしまい、言い争いに発展していた。


「あはははははは、ざまあね!」


「ロメーロを追放した罰よ」


「残念ね、肉が食べられなくて、あはははははは」


 リアンもここぞとばかりにオリオンを笑っていた。


「私も褒めて欲しいけどな」


「あああ、聖剣レーヴァテイン!」


「俺はレーヴァテインが一緒に居たから魔王にも勝てたと思っているさ。ありがとな」


「うん、感謝してくれるならいいわ。魔王に勝った。オネストと昔に魔王を討伐した戦いを思い出したよ」


 レーヴァテインが剣の姿から人族女性姿になって、感謝した。

 思えばレーヴァテインなしでは困難だったろうからな。

 

「よくやったぞロメーロ。俺の訓練の効果があっただろ」


「あああああ、オネストだ!」


「いつの間に!」


「訓練の効果はありました。何と言っても魔王を討伐できたからな」


 レーヴァテインが大昔もことを話すとオネストは急に現れる。

 タイミング良すぎだろう。

 話を聞いていたみたいに。

 レーヴァテインと一緒に談笑もしていた光景は、魔王を討伐した過去の姿にも見えるのは俺だけではないよな。

 ガブレラ神も来ていて、


「魔王を討伐できるとおもっておったぞ。よくぞ討伐した。ロメーロならできると信じていた」


「本当かよ。どうせ寝ていたんだろ」


「寝てはいないさ、こんな重大な時にな」


 なんかこのじいさん噓くさいんだよな。


「重要なのは、魔王は死んだ。普通ならもう魔王はしばらくは現れない」


「普通はか。だけど逃亡したモリアーナは魔王ブラーゼンよりも強かった。戦ったからわかる」


「私も魔王より強いと思う。あの女は魔王に従っていたけど、従っている風にしていただけ。本当はブラーゼンよりも強かった。だが逃亡していったので、いつもの魔王が死んだら安心とは言えない」


「レーヴァテインが言うなら信頼できるな。信じよう」


「おいおい俺の話では信用しないってか」


 レーヴァテインもモリアーナが強いと言うのは戦ったからわかるのだろう。

 そうなると魔王が死んでも安心はできない。


「モリアーナについてはガブレラ神も情報は持ってないてことだな」


「知らない魔族だ。最重要魔族だ。今後は行動を見る必要がある。そこはロメーロに任せる。オネストの訓練で何とかしてくれ」


「さっそく今日も俺が訓練する」


「全部俺任せかよ」


 ガブレラ神からは訓練でということらしい。

 魔王討伐した日に厳しい訓練とか、それはないよな。

 

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