『20 魔王ブラーゼン』
『20 魔王ブラーゼン』
「ロメーロ様、魔王が動きました」
「やっと最後に出てきたか魔王」
「ロメーロよ、タイタンと4魔戦士を討伐成功は見ていた。以前よりも強いな。その聖剣の影響もあるな」
魔王が聖剣レーヴァテインについて指摘する。
まあ当然だろう。
前回戦った時は、初級の冒険者用の剣と鎧だったのだから、能力は圧倒的に強くなった。
すると聖剣レーヴァテインが声を出す。
「私を呼んだかい魔王?」
「聖剣レーヴァテインか?」
「そう、聖剣レーヴァテインは私だよ。私がいるのといないのでは大違いなのは戦えばわかるさ。魔王の体で教えてあげます」
「ふふふふ聖剣レーヴァテインは意思を持っていると聞いたことがあるが、俺を挑発するとは生意気だ」
「俺も忘れては困るぜ魔王。前回は殺せなかったが、今はロメーロを鍛えたからな。強くなっている」
「オネストか。お前は戦えないのは予想通りだ。ロメーロだけなら怖くはない」
オネストが神映話で登場して来て姿を出して魔王と対話。
オネストは戦えないので俺がやるしかない。
「大丈夫です、俺が戦いますんで」
「頼むぞロメーロ、それにレーヴァテイン」
「私がいるから心配はいらない。引っ込んでていいわよオネストは」
聖剣レーヴァテインとオネストは過去に共闘して魔王を討伐したと伝説にある。
今度は俺が討伐する時だな。
「リアン、アスカはモリアーナの方に頼む。魔王ブラーゼンは俺が戦う」
「お願いします」
「ロメーロなら勝てるわ」
2人にはモリアーナの方に行ってもらい、俺と魔王ブラーゼンの一騎打ちにした。
その方が戦いやすいし、危険だからな。
ボーデンとクランクもモリアーナと続けて戦ってもらおう。
もしモリアーナに勝てれば、それは最高の結果だ。
遂に戦闘が開始。
王都の街は破壊されている。
街の人は非難していて騎士団と冒険者がいるが、戦闘には不参加。
とても参加できるレベルではなくて、街を守るのに従事する。
ここまではスキルは多重スキルをしてきたが、最小限の多重スキルだった。
だけど相手は魔王ブラーゼン。
この状況では多重スキルが足りないよな。
戦闘中にも追加で多重スキルをする予定だが、今は様子を見よう。
魔王の初手は剣だった。
剣はまがまがしい気を放っている。
黒い不気味な剣だ。
聖剣レーヴァテインと重ねる。
「ずいぶんと不気味な剣だな?」
「これは魔族に伝わる魔剣だ。聖剣レーヴァテインとも互角に戦えるだろうよ」
強力そうな魔剣だった。
でも剣で合せた感じは戦えそうな感じだ。




