『18 4魔戦士』
『18 4魔戦士』
残りは一人とはいえタイタンよりも苦戦した。
タイタンはレベルが2540もある化け物。
それでも戦いは動きが単調で楽だった。
しかし4魔戦士は戦闘に慣れているらしいのがわかる。
タイタンとの違いは、タイタンは強いけど単に自分の大きさに頼っていた感はあった。
4魔戦士は戦闘経験が豊富で戦闘に強い感じだった。
どっちが嫌かというと4魔戦士だった。
レベルだけが強さではないとわかる。
「ロメーロが3人も討伐したかよ、トルカータは俺が討伐する」
「いやいやもう限界までやられているだろ」
「うるせえ」
「雷撃魔法!」
「ぎゃああああああ、しびれる」
「だから言っただろ、限界だ。雷で死ぬぞ。俺が戦うから見てろ」
オリオンは俺がマレオースと戦い合いの最中にトルカータと雷撃と格闘していた。
その結果は酷い状況だった。
100倍にしているにも関わらず、体は真っ黒こげ。
これ以上戦えば焼け焦げで死ぬだろうな。
俺がトルカータと戦うしかないか。
3人は討伐したので最後の一人だ。
「雷撃でロメーロには死んでもらう。勇者tpロメーロも殺せば俺が最強になり魔王になる」
「どうかな、俺は簡単には負けないけど」
そこから戦闘が開始。
素早く動く俺に雷撃魔法を放つ。
俺の方が速度は速いけど雷撃魔法は異常に速度が速い。
他の火魔法や水魔法の攻撃と比較して速度が速い。
俺の移動が読まれたなら、雷撃を受けるな。
「ううう!」
雷撃が当たった。
今まで回避できていたけど、間に合わなくなったのでダメージを受けた。
これが雷撃の痛さか。
まともに受けたら痛いのはわかるけど、オリオンは全身に何度も受けていたか、痛かったはずだ。
それから雷撃魔法が連続で使ってくるも、俺は受け身であった。
「ふふふふふ、さすがのロメーロも最大威力の雷撃魔法の前では何もできない子供だな。そのうち当たれば終わりだ」
雷撃で俺を殺す気だった。
感情が怒りで溢れている。
恨みがこもった言い方だったけど、俺は聖剣レーヴァテインで切る距離に行くことだけを考える。
徐々にだがトルカータとの距離は接近している。
その間に雷撃魔法を受けるが、それは仕方ないダメージ。
あくまで距離を短くするための必要な犠牲。
それをトルカータはわかっていなかった。
俺がダメージを受けているとしか考えていない。
「ふふふふふ、雷撃魔法が段々と当たっているぞ。次で終りだロメーロ。丸焦げになれええええ!!!」
「丸焦げの前に切る」
ドスン!
雷撃魔法が来るけど今度は避けなかった。
聖剣レーヴァテインで受けて弾いた。
聖剣レーヴァテインが届く距離に入ったからで、一気に振り抜く。
「ううううう!!! 速い! いつ剣で俺を切ったのだ、うううううう」




