『16 4魔戦士』
『16 4魔戦士』
「ぐううう!! 見えない。動きが速すぎて見えない。バカな、人がこんなにも速く動けるのか」
「速度1000倍にした」
「防御と速度を同時に1000倍にできるなんて反則でしょ」
「ロメーロ様、アレンカーには私の魔法で攻撃をします、ウインド魔法!!!」
「ううううう!!! エルフに負けるはずがないのに、ううううううぎゃあああああああ!」
アスカの風魔法がヒットしてアレンカーもぶっ飛ばした。
アスカの素晴らしいタイミングでの魔法だった。
ミシュリフとアレンカーの2人は討伐成功。
4人のうち2人は消した。
「いい魔法だったな」
「ほとんどロメーロ様の仕事ですけどね。残りは2人の魔戦士。オリオンの方です」
「そっちが問題だな」
残ったのは雷撃魔法を使うトルカータ。
もう一人は女剣士のマレオース。
そしてオリオンの様子を見ると死んではいなかった。
良く死ななかったなと言いたい。
直ぐにアスカとともにオリオンの方に合流する。
「オリオン、死ななかったな」
「当たり前だろう。俺が死ぬかよ。今日は調子がいい、剣術も使えるしな。ロメーロがいなくても戦えるくらいだ。お前など不要だ」
「よく言うわよ!」
アスカはたまらずツッコミを入れる。
俺が付与したのはオリオンは気づいてくれないのは残念だが、生きているのでいいとした。
「勇者のオリオンが急に強くなったのはなぜだ?」
「変だわ、強くなっている!」
「これが俺の実力だよ、受けろ魔神炎天剣を!!!」
「ううう、けっこう魔神炎天剣が強いのは認めよう。しかし雷撃魔法には勝てまい!!」
オリオンの剣術である魔神炎天剣と雷撃魔法がぶつかる。
衝撃波が起きるとほぼ互角だった。
ステータスを100倍にするとオリオンは魔神炎天剣が使えるのでトルカータとも戦える。
トルカータの雷撃魔法は強烈で強いけども負けてないのは驚くと思うが、オリオンは当たり前という顔。
「ふふふ、雷撃魔法と戦えるとは意外だった。楽に勇者に勝てる予定だったが、本気を出すしかないか」
「本気じゃなかったのか?」
「全然本気じゃなかった。次は本気の雷撃魔法でいく。勇者オリオンは防げるかな、魔天雷撃魔法だ!!」
「魔神炎天剣なら余裕だぜ!!」
トルカータの雷撃魔法は本気ではなかったらしいけど、今回は最大限で来る。
確かに魔力が違うな。
オリオンは雷撃を軽く見ているが。
ドオーーーーン!
雷撃と魔神炎天剣が再び衝突した。
「あわああああああああああああ!! しびれる!!!!!!!」
オリオンは雷撃の効果で真っ黒になっている。
やはり本気の雷撃は強かったか。




