『12 4魔戦士』
『12 4魔戦士』
タイタンを討伐で冒険者から声が出る。
歓喜の声だ。
これで王都を破壊するのは止められたな。
だが魔王が気になった。
俺がタイタンと戦闘している最中にも魔王の行動は注視していたのだが、魔王は静止していた。
俺とタイタンの戦いを見ていた。
まるで観察しているようだった。
研究されている風に。
つまりはタイタンは魔王からしたら俺を研究する道具にしか思ってなかったとも思えた。
それだけ俺を警戒しているってことだろう。
魔王が動かずにいるのは良かった。
タイタンと戦いながら魔王とも戦うのはさすがに厳しい。
それなのに戦いをしなかったのは俺にとっては有利だな。
このまま魔王が静止している方が楽に戦える。
それと魔王以外の4魔戦士とモリアーナもいる。
アスカは4魔戦士と戦いをしている。
勇者パーティーのオリオンとハニーも一緒だ。
オリオンが居る時点で不安でしかないぞ。
もう一人のモリアーナにはリアンとボーデン、クランクが戦闘中だ。
こっちもヤバい気がする。
ただ4魔戦士とモリアーナは初めて見るけどもタイタンと比較したら格下だろうと思う。
さすがにタイタン級がいたら、こっちもたまったものではない。
アスカとリアンには100倍のスキルを付与しているのもあり、大丈夫と思う。
俺が行くまで持ってくれればいいか。
問題は俺が次に魔王ブラーゼンと戦うか、他のと戦うかの選択だ。
そのタイミングで魔王ブラーゼンが俺に言ってきて、
「タイタンに勝ったかロメーロ。じっくりと戦いは見させてもらった。以前よりも強くなったのは間違いない。どうやって強くなったかは知りたいが、4魔戦士はそうはいかないぞとは言っておく。ミシュリフよ、ロメーロを倒せ」
「俺らの出番か。タイタンを楽に討伐したのは見た。しかし俺達4魔戦士はタイタンとは違うぞ。あんなのろまなデカいだけの魔族と違うぞ」
「ミシュリフと言ったな、強気だな4魔戦士は。だが魔王よりも弱いならタイタンと同じ結果になる」
「笑わせるな。私はマレオース。4魔戦士は魔王にもなれる実力がある。我らがロメーロに勝てば次は魔王とも戦うかもしれないのだ。だから、魔王は私達を呼ばなかった。あまりにも危険だからだ」
マレオースは女魔族。
強気な発言でくるのだが大丈夫か。
魔王が見ている前で、魔王の座を狙うと言って。
魔族は争いが耐えないので魔王も部下から殺されることもあるのかもな。
魔王を狙うというなら、その力を鑑定しよう。
4人の神眼鑑定をする。
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名前 ミシュリフ
レベル 1210
体力 7800
魔力 7580
攻撃力 7420
防御力 7667
素早さ 7500
スキル
魔剣ブリザード
魔法
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名前 トルカータ
レベル 1020
体力 6400
魔力 6180
攻撃力 6220
防御力 6110
素早さ 5400
スキル
魔法
雷撃魔法
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名前 マレオース
レベル 1280
体力 6400
魔力 6580
攻撃力 6120
防御力 6220
素早さ 5410
スキル
ルナールソード
魔法
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名前 アレンカー
レベル 1190
体力 8400
魔力 8180
攻撃力 8100
防御力 5710
素早さ 6541
スキル
魔法
ウンターヴェルト
4魔戦士の鑑定をしたところ、言っているのは本当らしいな。
マジで強いぞこいつら4人。
一人だけなら魔王よりも格下だろうが、4人が協力したら魔王ブラーゼンとは言え、わからないか。
タイタンには勝てそうな感じか。
まだこんなのがいたのか。
魔王が魔王軍に呼ばなかった理由は、もし4魔戦士が魔王軍に入ると、仲間を集めてしまい結果的に軍隊化した時に驚異の存在になりえると思ったのだろうと予想する。




