『10 王都決戦』
『10 王都決戦』
オネストもいない状況。
王都がかなり犠牲になるのは避けられないだろう。
よって俺と同じスキルを100倍にして2人は付与しておく。
「アスカとリアン、100倍のスキルを付与した。でも危険だったらすぐに後方に下がれ。タイタンは俺が戦うから、2人は4魔戦士を食い止めていて」
「はい」
「はい」
タイタンが最初に暴れだすので、こいつを何とかしないと王都はすぐに破壊される。
マジでヤバいのは確かだ。
すでに街の一部は潰されている。
聖剣レーヴァテインにも言っておく。
「レーヴァテイン、相手は魔王と他にも強力そうだ、よろしく頼む」
「私が大活躍しそうだな。私なら大丈夫だ、存分に使えばいい」
聖剣レーヴァテインを抜いてタイタンに迫り切る。
足を攻めて止めるしかない。
「クッ、ロメーロか。痛いじゃねえか。俺が先に倒してやるよ!!!!」
タイタンの足を切ると、俺に気づく。
足を使って踏んでくる攻撃。
家が簡単に屋根ごと潰される。
破壊力は変わってないな。
以前にも見たが鑑定する。
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「器用富豪スキル、神眼鑑定」
『器用貧乏』のぞき見 Fランク
↓
『器用富豪』神眼鑑定 SSSランク
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名前 タイタン
レベル 2540
体力 18706
魔力 18100
攻撃力 18210
防御力 18200
素早さ 540
スキル
台地の一撃
魔法
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この巨体でこのレベルは反則だろうよ言いたくなる強さだな。
副官ゼノがレベルが1900くらいだったのを考えると、いつ幹部になってもおかしくない。
しかしタイタンの性格に難があり将軍や幹部にはならなかったという。
「ぎゃああああああ、タイタンに潰された!」
「足に潰されたぞおおお! 逃げろおおお!」
台地の一撃という攻撃で、冒険者が犠牲者になる。
台地の一撃によって何人も犠牲が。
破壊力は凄い。
来ている冒険者はBランク以下では無謀だった。
それでも王都を守るために戦う。
「ふふふふふふ、人族の冒険者など虫だ。邪魔な虫。弱い弱い」
「こんな巨人初めて見る! 強すぎる、誰も勝てるわけない!!」
冒険者はいきなり死者が出て、混乱状態になる。
あまりにもタイタンが巨大で強すぎるため、精神が負けたのだった。
ぼう然と立ったままの状態でタイタンを見る者もいる。
初めて経験したレベルが2540の強さは想像を超えていた。
「王都は全部破壊してやるぞ、タイタンが伝説の魔族と言われるのがわかったか、あはははははは」
「暴れるなよタイタン。お前が暴れると街が壊れる」
「ロメーロか。どうした怖いか俺が。俺の破壊力に圧倒されただろう。前回に戦った時には勇者パーティーがいて、俺は不利だった。だが今回はそうはいかない。今日はロメーロをめちゃくちゃにしてやるよ」
「ぐぎゃああああああ!」
「だめだ、王都はタイタンに破壊されるぞ!!!」
冒険者の絶望的な声だった。




