『08 王都決戦』
『08 王都決戦』
「はああ? 意味わからないけど!」
リアンは結婚を申し込まれ、言い返していた。
魔王が来るタイミングで言うことかと俺も思うが。
「おー----い魔王が来たぞ!!」
「来たか!」
「ロメーロ様、来ました」
「アスカとリアンは魔王とは戦うな。絶対に離れろ」
「離れます」
「2人にもスキルはしておくけど、無理はするな」
「オネストと闘技場で訓練している、私だって戦えるわ、スキルを付与されれば」
「そうよ、私も戦える」
「十分に気を付けることだ」
ギルドを出た時に魔王が攻めて来た。
アスカの顔に緊張が走る。
リアンも覚悟を決めた表情になり俺を見る。
今日で戦いを終える。
魔王を倒せば、長い魔族と人族との戦いに終止符をうてる。
魔王ブラーゼンが出たという地点に移動する。
速い方がいいので瞬間移動スキルで移動するのがいいので、俺達と勇者パーティーと冒険者たちを一緒に移動させるとした。
魔王は王都の入口に出たというので、そこに移動する。
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「器用富豪スキル、瞬間移動、王都の入口へ」
『器用貧乏』早歩き Fランク
↓
『器用富豪』瞬間移動 SSSランク
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「うわあああああああ、いきなり移動した!」
「転移魔法か! 誰か転移魔法が使えるのかよすげええ!」
「俺が移動させた」
冒険者は初めて転移したので声が出た。
「ええええ!!」
「転移も驚くが魔王がいるぞ!」
「魔王だあああ!」
瞬間移動スキルで移動した目の前に魔王ブラーゼンが。
超巨人のタイタンもいるし、聞いていた女魔族と4人の魔族もいて情報通りか。
タイタン以外の戦力がどの程度かで変わってくるな。
今回はオネストは戦えないしな。
「ロメーロ、また会った。今日で終わりにするために俺が来た。エピック国は制圧する」
「制圧はさせない。俺は強くなったからだ。仲間を連れてきたのだな」
「大軍ではないが、少数精鋭だ。モリアーナ、タイタン、4魔戦士のミシュリフ、トルカータ、マレオース、アレンカー」
「私がモリアーナよ。最初に言っておきますが、魔王様に降参して奴隷になるなら命は助けるけど?」
「断る、奴隷になるのは最低だな、死んだ方がいい」
この女はモリアーナというらしいが、魔王の幹部なので強いのは間違いないか。
それにしても幹部である副官ゼノの姿が見えないのは気になった。
実力からしても、ここに居るべきだろうが。
ゼノがいないのは、こちらには好都合だな。




