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『15 ジャミロ』

『15 ジャミロ』


「なあああ! 勇者パーティーだよな! なんで負けてんだよ、相手はたった一人だろう。タイタンに勝った実力をみせてやれ!」


「うううう」


「なぜだ?」


「勇者パーティーを利用しようとしても無駄さ。俺が強すぎただけだ。残念だったな、まだ隠し玉はあるのだろ。まさか切り札が勇者パーティーだけってことはないよな」



 ジャミロを神眼鑑定する。



ー--------------

名前 ジャミロ

レベル 650

体力 2200

魔力 5400 

攻撃力 2140

防御力 2110

素早さ 2330


スキル

デススパイス

デスサモナ


魔法


ー--------------



 レベルは650。

 中級魔族と言える。

 それほど強くはないけど、スキルが特殊なのだった。

 スキルさえ押さえれば怖さはないか。

 オリオン達ももう立てないしな。


「なんだと! タイタンに勝った勇者パーティーを一撃!! 勇者パーティーのくせにだらしない。ロメーロが強いのはわかった。計画変更だ」


「変更とはどうするんだ。俺は切るぞ」


 計画変更とかない。

 ここで切る。

 またスパイスを別の街や国でするとして、面倒くさいし、殺すのが手っ取り早いな。


「ふふふふ、甘いな。ジャミロを舐めるなよ。俺様は魔王様にも認められる実力がある。それで選ばれて来たのだ。このまま負けるはずない。俺様をここまで追い込んだのは褒めてやろう。俺様の真の力を見せる。デスサモナは不死身だ」


「まだサモナか。オリオンは起きれないぞ」


「どうかな、ふふふふ」


「起き上がったか?? しかも聖剣レーヴァテインで切ったのに効いてないのか?」


 軽く切ったのだが、立ち上がってくる。

 俺の予想が外れたな。

 今のでオリオンは起き上がるのは困難なはずだ。

 オリオン達の強さは知っている。

 デスサモナは通常のオリオンを強くする効果があるとなる。


「やれ、勇者オリオン。勇者の真の強さを出せ!!」


「うううう、死ねロメーロおおお!」


「これ以上やるとオリオンを殺してしまうか」


 切っても迫ってくるけど、今度は強く聖剣で切る。

 これで終わりでないと困るが。


「うううう、痛い痛い、てめえふざけるなああああ」


「ううううううう、フリージアサン魔法!! 賢者の魔法を受けよ!」


「ええっ、フリージアサン魔法は上級魔法。うボーデンには使えないはずだが、なぜ放てるのだ」

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