『09 鍛冶師フーシフォン』
『09 鍛冶師フーシフォン』
フーシフォンには聖なる鎧を錬成してもらった経験がある。
錬金速度1000倍スキルを付与しているので鍛冶神という称号も持っていた。
やはり神だったな。
デスストーンを叩きだして錬成開始。
凄い速い速度で鉱石の形が変化していく。
熟練技が光る感じだな。
「歓声したぞ。デスストーンナイフだ!」
「おおお~ありがとう!!!」
「さすが王都一の鍛冶師ですわ」
「リアンに言われると照れます」
遂に完成したナイフ。
剣よりも小型で小さい物を切るのに便利な大きさだ。
見た目は普通だが素材がデスストーンでできている点が違う。
エニシャルに確認してみると、
「デスストーン製のナイフだ。これでいいのか」
「きっと殻は割れます。書物によればですが」
「じゃあ割ってみるよ」
聖剣レーヴァテインでも殻は割れなかった。
デスストーン製のナイフを突き刺す。
するとナイフの刃がスッと軽く入り割れたのだった。
「割れたぞ!」
「割れたあ!」
「中には実がある。これを食べればアンデッドになったのは戻せると記されていました。早くアンデッドに試しましょう」
「フーシフォン、ありがとうな」
「お役に立てて良かった。早くアンデッドに」
作業場周辺にアンデッドはいないのは救いだった。
フーシフォンがアンデッドになってなかったから。
最初はアスカにしたい。
早く戻したい。
アスカの居る店に瞬間移動スキルする。
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「器用富豪スキル、瞬間移動、アスカの店に」
『器用貧乏』早歩き Fランク
↓
『器用富豪』瞬間移動 SSSランク
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移動するとアスカはアンデッドになったままいた。
「うううううううううう」
「アスカ、待たせたな、これを食べてくれ」
「うううううううううう、モグモグ、ううううううう」
アンデッドになったけど、食べてくれた。
良くなってくれと祈る。
「どうかな?」
「だめか?」
「ううううううう、あああああああああ、ロメーロ様!!!!」
「戻った!!」
「元のアスカに戻りました!」
「みんなどうしたの、私は何かあったかしら?」
「アンデッドになっていた。他のお客と一緒で。それを元に戻したんだよ。みんなで協力して」
「えええええ~~~、アンデッドになってたの!! 最悪うううううう」
アンデッドになっていた事実を知ると驚いていた。
戻ったから全て良しとしたい。
安心した。




