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『ご飯を食べる』

『ご飯を食べる』


 伯爵の屋敷から王都に帰る。

 その日は宿でゆったりとしていた。

 タイタンの件をガブレラ神とオネストに報告する。


「タイタンと戦闘になった。かなり強かった。結果は逃がしてしまった」


「タイタンは強力な魔族。しかし誰の言うことも聞かない性格であるから魔王軍にも入らないという。魔王にも匹敵する力があり魔王も手を出さないともされる。よくぞ負けなかったぞ」


「勇者パーティーと一緒にやったのだな。オリオンとも」


「オリオン達には器用富豪スキルを付与したんだ。その効果もあってタイタンは逃亡したけど逃したのは俺の力不足もある」


「あのオリオンとかも闘技場に呼べばいい。俺が鍛えてやるけどな」


「来ないよ。訓練なんてする人じゃない」


「それじゃあ、今日はロメーロとアスカとリアンの訓練だ」


「タイタンと戦ったばかりだぞ」


 タイタンと戦った翌日には闘技場にて訓練。

 ハードすぎないか。

 ただタイタンみたいなのがまだ魔族の大陸にはいるとわかり、そうも言ってられなくなる。

 どんな魔族が控えているかと思うと、気を緩められないのだ。

 少しでも訓練をして体術と剣術などを上げておきたい。



 訓練を終えてからは王都の街をアスカとリアン、ナミュール王女と歩いた。

 買い物を見ていたりして、飲食店にも寄る。

 店は肉料理。


「闘技場で動いたからお腹減りました」


「アスカの好きな肉料理だ。食べなよ」


「あれ、お客さんの様子がおかしいよ。苦しんでいる風だわ!!!」


「本当だわ!! ロメーロ、大変かも!」


「どうしたものか。みんな皿にあるのを食べるな」


 店のお客が苦しんでいた。

 しかも一人ではなくて複数人のお客だったので、危険を感じる。

 食べた物が原因の可能性があるため、食べるのを直ぐに中止させた。

 俺はまだ食べていなかったけど。


「あああああああ、やっぱり変です。お客がおかしい。姿が変わっていますよ!!」


「苦しいいいいい、うううううううう」


「うううううううううう」


「なんだこれは、アンデッドか、まるでアンデッドみたいになってますけど!」


「アンデッド? まさかだろ」


 俺は目を疑った。

 店内のあちこちで客が苦しんでいて、姿がアンデッド化したから。

 嘘だろ?

 夢でも見ているのか?

 こんな状況はあり得ないよな。

 さっきまで普通に笑顔で料理を食べていたのに。

 まさかこの料理で?


「ロメーロ様、私も何か変な気分です。苦しんいいのよ」


 アスカまで変な気分と言い出す。

 マジでか、アスカもアンデッド化するのか。

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