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『01 魔王』

『01 魔王』


 タイタンは魔族国に帰っていた。

 いつもは森の奥にいるタイタンであるが、珍しく魔王城に来ていた。

 城の前でタイタンはモリアーナに会う。


「結果は見ていました。ロメーロだけでなくて勇者パーティーも来たか」


「ああ、ロメーロは聞いていた以上の存在だな。それに勇者パーティーも強かった」


「変ですね。勇者パーティーは最弱と言われているのに」


 モリアーナが疑問に思っていた時に魔王が来る。


「理由はわからないがロメーロが影響しているのだ。きっとロメーロは勇者パーティーを強くできる。ロメーロこそ油断ならない」


 魔王ブラーゼンはロメーロとタイタンの戦いを見て、あらためてロメーロの強さに警戒する。

 タイタンですら魔族国に引き返したのを重く受け止める。


「面白い人族が現れたものだな。魔王が警戒するのがわかった。ふふふふ」


 タイタンと魔王ブラーゼンは目が合う。

 魔王にもおくさないタイタンは去っていく。


 モリアーナはタイタンに変わる魔族を探しに行った。

 次こそロメーロを討伐できる魔族を求めて。


「タイタンでだめだったのだろ?」


「あなたはジャミロか」


「ジャミロだよ」


「ジャミロに命令する。エピック国に行きなさい」


「良いのか俺が行ってもよ。エピック国はめちゃくちゃになるぜ。タイタンのように甘くないぞ俺は、ひひひ」


「かまわない、行け。人族をめちゃくちゃにしろ。魔王様に見せてやれ人族の最後を」


 モリアーナはジャミロに命令した。

 ジャミロはなるべくは使いたくはなかったのでモリアーナは一瞬考えた。

 だけどジャミロなら必ずや人族を制圧するので命じた。

 なぜ使いたくはなかったかは、ジャミロの能力によるものであった。


「ジャミロ、きさまに行かせるわけにはいかねえ。大して強くねえだろ。俺がお前の代わりに行くから引っ込んでろ」


 モリアーナが決定したけど不服だった魔族が数名現れる。

 ジャミロの前に来て止める。

 ジャミロは強くないといわれてムッとする。

 数名の魔族に敵意を向けると戦闘になるのは魔族の習性だった。

 魔族の考えでは強ければいいとなる。

 強ければ何をしてもいい。

 だからモリアーナが決定したとしても、それを倒せば自分が選ばれるのが魔族だった。

 襲い掛かる魔族にジャミロは冷静だった。


「マジックアイテム、デススパイス!」


「なんだこの粉は??」


「変な粉をバラまいたぞ?? 何かおかしいぞ。げげげえ、お前さ、アンデッドになってきてるぞ?」


「お前もだぞ。アンデッドに? 俺もアンデッドか?」


 ジャミロのデススパイス攻撃によって魔族数名はアンデッドになっていた。

 そのままジャミロの道具になっていて、支配される。

 ジャミロはエピック国に向かった。

 今の戦いを見ていたモリアーナは恐ろしさを感じるのは、敵味方関係なくアンデッドにする能力を持つジャミロに身震いした。

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