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『30 領地を作る』

『30 領地を作る』


 料理をいただきとても美味しいと伯爵に言うと、


「さ、次はお風呂がある。働いて疲れたでしょうからどうぞ入ってください」


「では、入らさせてもらいます」


 料理の次は風呂までも用意してくれる。

 風呂は屋敷同様に豪華な風呂だろうな。

 今の料理に使われた皿もテーブルも高そうな物だった。

 国王とかの上流階級の風呂だと予想する。

 アスカはエルフ国の王女であるから貴族の風呂にも特別驚くことはないと思うけど、他のピチュやユンナとかは普通の人だから期待している風。

 お風呂にメイドの女性が案内してくれた。


「こちらが屋敷の風呂です。男性と女性に分かれています。ロメーロ様は男性用です」


「俺は男性用に入る、アスカたちは女性の方だな」


「わかりました」


 俺だけ男性用に入り、みんなは女性用に入るとなった。

 浴室に入ると広かった。


「広いな」


 これが貴族かと上流階級と思わせる豪華さ。

 湯も熱くて気持ちいいな。

 タイタンとの戦闘もあり汗もかいたから、よけいに気持ちいい。

 ゆったりと湯にいると人影があった。

 湯けむりではっきりと見えないが。


「ロメーロ様、体を洗います」


 誰だ、女性か?

 女性は俺に近づくと案内してくれたメイドだった。


「ええっ体を?」


「はい、私が洗います」


 なんとメイドの女性が洗ってくれたのはいいが、とても綺麗なメイドの女性であった。

 服装は脱いでいてタオル姿。

 伯爵が洗うように言ったのかわからないけど、ありがたく洗ってもらった。


「ロメーロ様、これはどういうことですの!!」


「アスカか、なぜここに来た?」


 洗っている最中に突然アスカが男性用に入ってきたのだった。

 しかもタオルを巻いた状態で。


「だってロメーロ様のところにメイドが入って行くのを見えた。心配で来てみたら、やはり抱き合っている!」


「抱き合っているのではないよ、洗ってくれていたんだ」


「密着してました! 私が洗いますからメイドは離れてよ!」


「わかりましたアスカ様」


 メイドが俺を洗うのが気になって遠ざける。

 アスカはこれだからな。

 俺とメイドが変な関係になるのが嫌だったのだろう。


「私も来ちゃいました」


「私も」


「えええええ~~~、みんな来ちゃったのか!!」


 アスカに続いて、リアンやらユンナやら続々と男性用に入ってくる。

 もう完全に混浴だな。

 ピチュ、エニシャル、ブルレスカ、レモン、ユンナと揃って湯に入る。

 俺と風呂に入るのが抵抗はないみたいだ。

 風呂に入りながらみんなのステータスをのぞいてみる。




アスカ

エルフ族女王

種族変更スキル

称号 変装女王



リアン

大聖女




ピチュ

農民

種まき速度1000倍スキル

植物繁殖1000倍スキル

称号 農民神



ブルレスカ

ドワーフ族 

採掘師

神の光スキル

採掘1000倍スキル

暴風1000倍スキル

称号 採掘神



ユンナ

建築師

木造建築速度1000倍スキル

石造建築1000倍スキル

称号 建築神



レモン

木こり師

伐採1000倍スキル

運搬1000倍スキル

称号 木こり神




エニシャル 

聖職者 

裁縫スキル(元から)

植物採取スキル(元から)

植物採取1000倍スキル付与

称号 植物神



ドゥーラ

測量師

測量速度1000倍スキル

称号 測量神




 ドゥーラは測量神となっているな。

 俺の測量スキルを得たからだな。

 広い領地を短時間で地図を作ってしまったのは見事だった。

 レモンは木こり神とあり、エニシャルは植物神とあった。

 どんな神なんだと思う。

 ブルレスカは採掘神だった。

 鉱石を見事に掘り起こしたのはさすがだった。

 いずれも王都では有名になっているし、これからも活躍するのを期待したい。

 予想外に混浴になってメイドも困っているけど、アスカ以外は楽しめたと思う。

 アスカだけは俺が他の女に寄り付かないように忙しい感じだった。

 




ー-------------

勇者パーティー編



 そのころ伯爵から報酬を得た勇者パーティーはキノコ狩りに行っていた。

 報酬を得たのにそれだけでは満足しないオリオン。

 キノコがとても高価だと聞いていて来た時にロメーロと会ったわけだった。

 タイタンとの戦闘で自分たちが追いやったのは自信になっていて、領地の山に来る。


「あはははははは、最強最強」


「やっぱり俺達が勇者パーティーだ。あの伝説的なタイタンを打ち負かして逃亡させた

。ロメーロなんて怖くて立ってられなかったもんな。山でキノコ取って王都に帰ろうぜ」


「伯爵から報酬を取ったし、キノコも売ろう。金になる!」 


 ハニーはのんきに歩いていると目の前に魔物が出現。


「魔物だわ!」


「タイタンを逃亡させた俺達だ。魔物など物足りんよ。楽に討伐してやろう」


 オリオンは勘違いしていたのは、タイタンと戦えたのは器用富豪スキルの恩恵なわけで、そのスキルの付与は終わっていた。

 つまりはまた元のオリオンに戻っていたのだが、オリオン達はそれに気づいていないのだ。

 そのまま魔物と戦闘する。

 魔物のレベルは勇者パーティーよりも遥かに上だった。


「ぎゃあああああああ、なんで強い魔物だああああああ」


「退散だあああ、キノコはあきらめるぞおおおお」


「痛いいいいいいいい!」


 破滅の団の4人とも魔物に酷くやられて逃亡するのだった。

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