『27 領地を作る』
『27 領地を作る』
転がった木を伐採。
猛烈な速度で伐採が始まると木は短く何個かに分断された。
細かく小さくなったので運べる大きさになっている。
レモンは大量の大木を細かく伐採することで解決する考えだ。
素晴らしい仕事だな。
恐ろしく速い伐採にドゥーラは仰天する。
次々と伐採されていくとあれだけ邪魔だった大木が短くなっていた。
「みんな短く切ったああああ!」
「とりあえず切りました。短く切れば運べますし、これで運べばいいです」
「ありがとうレモン。いい仕事だったよ」
「もしですが提案があるの、ロメーロのスキルに運搬できるのはあるかな。あれば私が屋敷の近くまで運びます」
「運搬か、えっとあることあるな。運搬1000倍スキルがあるけど、レモンに付与する」
短く切ったのをこのまま置いておくのはなくて、レモンが運びたいと言ってくれた。
とても積極的であるので探すと、運搬1000倍スキルがあった。
それをレモンに付与。
「じゃあレモン頑張ってね」
「任せて!」
運搬はレモンに任せて、山を先に進む。
ここまでは農民ピチュに平原の穴を埋める作業を、聖職者エニシャルに珍しい植物の採取を、ドワーフ族のブルレスカには鉱石、レモンは大木を短くして運んでもらう。
「山や平原も道がありません。全部タイタンによっては壊されています。元は道があったようですが」
「山道が途中で壊れている箇所が多くあるな。山道があるのは使っていたからだろう。復旧するには道を作るしかないな」
山道はほとんど破壊されており、使い物にならない状態。
これでは山に来るのは厳しいし、大変だ。
伯爵だって使っていたかもしれない。
この状態を変えたら伯爵も喜ぶ。
「ここは私の出番でしょう」
「ユンナ!」
「私は建築師のユンナです。ロメーロとは何度も会っています。山道を作るなら私の技術と付与されたスキルで作るのがいいでしょう」
「ユンナもスキルを付与されているの?」
「付与されていて王都では、有名人になりました」
「任せていいかい、山道を作るのを?」
建築の力は必要だと思ってユンナにも来てもらっていたのは良かった。
ユンナなら山道を作るのは可能だな。
ただ道を作るにしても材料は必要と思うけど、大丈夫かな。
何もないのに作れるのかな。
「道を作るのに材料は必要なのかい?」
「そうですね~、材料はあった方がいい道が作れます。レモンが切った木材を使ってもいいかしら。木の道が作れます」




