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『26 領地を作る』

『26 領地を作る』


 さらに掘ると、


「あああああ、遂に石が掘れた。とんでもない大きさだったあああああ!」


「私も掘ってみてびっくり。巨大な石です。しかもこの石はただの石ではない気がします。ドワーフ族の直感が言っています」


 掘り進めると全体像が地上に出た。

 その大きさは巨大だった。

 地面に埋もれていて、わからなかったのだ。

 しかもブルレスカが言うには普通の石とは違うらしい。

 特別な石てことかな。


「どんな石なんだい、わかるの?」


「見てみるよ。ま、ま、ま、これは鉱石ですね。しかもレアな鉱石! とても高価な鉱石です」


「えええ~レア鉱石だったの。伯爵に取れたのを報告したら喜ぶでしょう」


「そうね、ブルレスカが石を砕いて取ってあげたらいい、伯爵は喜ぶ」


「鉱石は私が砕いておきます。ロメーロは先に進んでください」


「よろしく」


 ブルレスカがレアな鉱石を叩いて砕く。

 砕けたら屋敷に持って帰り、伯爵に持って行くとなった。

 凄い発見だった。

 地図を作るはずが、貴重なレア鉱石まで発見してしまった。

 ブルレスカを連れてきて大正解。

 石はひとまず終わりとして、次は何かな。

 ドゥーラが言っているのは木だった。

 タイタンが暴れたので木が折れて散らばっているのだ。


「次は木だったな」


「はい、大量の木が折れています。山はこれではどうしようもない」


「タイタンが暴れたからな」


「私がいるのも忘れてませんか」


「レモン!」


「私は木こり師です。木を伐採もできます」


「そうだった、レモンは木こり師。この状況を変えられるかしら?」


「とても無理ですよね。だって大量に大木がある。一人の女性で変えられるとは思えませんが」


 レモンも来ていて協力してくれる。

 ドゥーラはレモンのスキルはまだ見ていないから、レモンには難しいと疑問に思っているけど俺はできると思う。


「どうだいレモン、大木が転がっている。大木を移動させて整理したい」


「やれます。私にやらせて。伐採1000倍スキルで全部片づけます」


 レモンは迷うことなくやると言った。

 俺はレモンの態度に任せて大丈夫だと思う。

 大木が大量に転がっているのは、何人もの大人の男が運ぶにしても重労働。

 これだけの木を移動させるのに多くの人が働いて何か月も必要だよな。

 それをたった一人の女であるレモンがやる。

 みんなどうやってレモンが仕事をするかわからないでいる。

 作業を開始。


「うわああああああああああ、レモンが木を切ってますけど、速いです~~~」


「出た、レモンの高速伐採!」


「凄い、やはり1000倍は凄い!」

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