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『57話 勇者オリオンと再会』

『57話 勇者オリオンと再会』



 部屋にはオリオンの他、大賢者ボーデンとクランク、僧侶ハニーもいた。

 大神官リアンの姿はなかった。

 やはり俺の突然の訪問に驚いていた様子。


「戻せじゃないなら、何を要求する気だ。まさか、行き場がないから、お願いです、オリオン様、お願いですから、破滅の団に戻してとかじゃないのかよ、あははははははははははははははははははははははははははははは」


 オリオンは俺の気持ちもわからずに大笑いしていて、


「あははははははははははははははははははははははははははははは、やっぱりロメーロは戻ってきたな!!」


「私も戻ってくると思ったわ!!」


 思ったとおり、俺が戻ってきたと思ったようだし、その話はしていたらしいな。

 ただ俺は戻るわけなくて、ただ心配できたのだが。


「戻るのはない。ただ俺はオリオン達が心配で来たのさ。王都の噂は聞いた。依頼を失敗したらしいな、本当か?」


 小耳に挟んだのでな。

 本当かを確認したい。


「うるせえええー、ロメーロに言うかよ!! それに失敗などするわけないのだ。俺は勇者だぞ、追放したお前に心配などされる覚えはないのだ。それよりも自分のことを心配しろよ! 職につけないと無職になるぜ!!」


「無職の心配はない、俺は俺でやっていく。ただリアンがいないが?」


 リアンも一緒にいるはずであるし、なぜかな?


「リアンはな、知らん!! 知らん!! そんなのはお前に言う必要はないのだ。リアンはお前と関係ないだろ!」


「そうよ、まさかリアンを狙って来たの?」


「違う、ただ居ないから聞いたまでだ。まぁ俺としてはオリオン達が破滅の団として頑張ってくれていたらそれでいいのだ。じゃあ帰る、もう会うことはないかもだがな」


 俺はオリオンらが何とかやっていってるのを確認だけして、宿屋から去るとした。

 それだけ確認したかったこ、だが、俺はお呼びでないみたいだしな。


 勇者パーティーはとりあえずは健在だったが、悪い噂を聞いた。

 それでもパーティーは存在しているから、まあいいか。

 後はアスカの件だな。


「ふん!! また来たかったきていいぞロメーロ。その時は土下座してみろ。破滅の団に戻してくださいてな、あははははははははははははははははははははははははははははは」


 最後まで俺は必要ないという感じだったが、来てみて意味はあった。

 俺を追放したとして、俺を必要ないと言い切れるからには、十分に冒険者で頑張っていけるだろうからな。


「いや、戻るつもりはない、報告に来た。オリオンのところにいっているかもしれない依頼の件」


「俺のところに来る依頼がロメーロと何が関係ある。言う必要もない」


「いや、あるんだ。エルフ国の皇女が誘拐された、それを救出に行く依頼が勇者パーティーに出されたと聞いている」

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― 新着の感想 ―
[一言] オリオンはやっぱりロメーロに頭を下げたりはしなかったか……これからどうやって生きていくんだろう??冒険者として活動することは出来ると思うけど、勇者パーティーと呼ばれていた頃の力はもう無いし、…
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