『18 タイタン』
『18 タイタン』
しかも手加減するかと思いきや、けっこう痛いです。
ハニーのお尻を触ったわけではないけど手が触れていたようで、今後は触れるのは注意だな。
落下したのはいいが、問題はタイタン。
せっかく心臓や頭を攻撃する予定が狂う。
もう一度登るかだ。
「タイタンをどうするのよ、キノコ取りに邪魔ですよ、私は後方支援するからオリオン達は戦いなさいよ」
「タイタンをやる」
「おい、タイタン。俺は勇者オリオンだ。お前が暴れて迷惑を受けた。勇者の名をもとに討伐する」
「なに? 勇者オリオン。勇者パーティーもきたか。勇者パーティーにロメーロ。これは中々に面白いな。人族も楽しめる奴が出てきたな。まとめて殺してやろう、台地の一撃!」
タイタンと戦うのとキノコを取りと比較するハニー。
どんな脳みそしてんだと言いたい。
比較対象じゃないよなどう考えても。
だがタイタンに戦闘の意思を見せたのは事実で、意外にも戦いへと向かう。
オリオンがタイタンに向かうのはいいが、とてもオリオンとボーデンでは戦えないのは明らかである。
「ぐああああああああタイタンがあああ!」
「こんな強いのかあああああああ!」
「やっと気づいたのかよ。遅すぎだよ」
「いったん後方に下がれ、タイタンは危険だ」
突っ込んで行く勢いはあったけど、タイタンの前には通じず後方に下がる。
タイタンとまともに戦えばオリオン達の勝ち目はないので俺がスキルを付与するしかないが、彼らがどう思うかな。
とりあえずスキルを付与。
物理攻撃と物理防御、魔法攻撃を1000倍にしておこうか。
オリオンと賢者ボーデンとクランクの3人に付与する。
はたして気づいてくれるかな。
「タイタンは魔王にもなれる強さがあると聞いたことがある。強いな。引いたらロメーロにまたも報酬と名誉を奪われる。それだけ許せないよな」
「許せん」
「やるしかない。タイタンを討伐するぞ」
オリオン達はいったんは引いたが再び戦闘に向かう。
俺もタイタンと戦闘中であり、メインは俺が戦うので、その間にタイタンに攻撃を希望したい。
最初にオリオンが剣でタイタンを切る。
「おおおお、凄い切れるぞ。さっきよりもタイタンをぶっ倒れたぞ!!」
「うううううううう!! これが勇者の剣術か。なるほど強い」
タイタンに対してダメージ量はかなりあったらしい。
苦しい顔をさらしたことから伝わる。
それも器用富豪スキルのおかげであるが、オリオンはわかったよな?




