『56話 勇者オリオンと再開』
『56話 勇者オリオンと再開』
ギルドへの報告も終わり、アスカが助けてくれたし、報酬も得た。
次のことは考えていないけど、オリオンのことが気にはなっていて、なにしろ俺を追放したので、その後は苦労していると考えられる。
少しは苦労させるのも大事なことであるものの、俺もオリオンのパーティーにいて、彼らの成長に貢献してきた者として、見に行く必要があるのだ。
たとえ俺を追放したとしても、それでも彼らを放っておくわけにはいかないのは、親の気持ちにも似た感情か。
まあ勇者パーティーとして活躍してくれていたら、俺はそれでもいいのたが。
ただしアスカの件で話があるし、オリオンのところに依頼が行っているなら、すでに俺が依頼は達成済みだと知らせたかった。
達成されているから、行動することはないかは俺には知りようがないし、早く知らせてあげておきたい気持ちがある。
「アスカ、俺は少しばかり用事があるのだ。ギルドで少しの間、待っていてくれないか?」
「用事ですか? 構いませんよ。ギルドでお待ちしてますよ。でもどこに?」
「勇者オリオンのところに」
「ええっ!! オリオンはロメーロ様を追放した人でしょ、なぜ会いに!!」
「やはり気になってな。様子を見に行く。それにアスカの件は終わっていて、オリオンはアスカを探す必要ないんだ」
アスカからしたらなぜ??だろうな。
でも俺には必要でもあるのだ。
オリオンがちゃんと冒険者出来ているかを確認したいのもあるし、アスカの件もあり会うとした。
アスカは残すのがいいと思った。
「それじゃあ、ロメーロ様は私と別れたいと?」
「違う違う、別に別れるつもりじゃない。直ぐに戻ってくる」
ちょっと離れるだけでも、別れると大げさだった。
「大丈夫かな? 酷い人でしょなのでしょ、でもロメーロ様を信頼してますから、どうぞ、行ってください」
「直ぐに帰るさ。器用富豪スキル、瞬間移動、エピック国王王都へ」
早歩き『器用貧乏』 Fランク
↓
瞬間移動『器用富豪』 SSSランク
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「うわああああああああああああ、どこから来たの?????」
移動したのは王都。
カイザール国のギルドから移動してエピック国へ。
いきなり登場で街の人を驚かす。
「すみませんでした。それで勇者オリオンは知ってますかね、たぶん王都にいるて聞いてるのです」
「びっくりしたなああああ、オリオンなら、王都の…………」
詳しい居場所は教えてもらったので、お礼をいい、移動した。
オリオンがいるのは王都でもよく行っていた宿屋だ。
俺も知っている宿屋で、向かった。
宿屋の店主とも顔なじみのため通してもらい部屋に行く。
「どうも」
「誰だ?? お前は、ロメーロかよ!! なぜここに!!」
「そう言うなよオリオン。別にパーティーに戻せとか言うことはない」




