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『03 地図が変』

『03 地図が変』


 鎧が届いた所で冒険者ギルドで依頼を確認するとした。

 昨日は牛が暴れるという日だったけど、今日は異変はあるかの確認だ。

 魔王が何かしら送り込んで来たら、異変はある。

 依頼をアスカとも一緒に確認するも特に異変らしきのは見なかった。

 リアンの方はどうかな。


「リアンの方はどう?」


「特に何も異常はなさそうよ。ロメーロは」


「俺のも同じだな。まあ異常がないのが一番だけどな」


 毎日異常があっても俺も忙しいし、暇な日があってもいいよな。

 ギルドには多くの冒険者がいる。

 俺のことを見ている冒険者は噂をしている。

 俺が接近すると話すのを止めるからわかりやすい。

 すでに仲間の農民ピチュやダン、建築師ユンナが王都では有名人になっているので俺も同じく有名人なのだろう。

 冒険者の中にあまり冒険者っぽくない女の子がいた。

 珍しい感じの子だな。

 鎧もないし武器も持っていない。

 年齢はアスカと同じくらいに思えるけど、普通はパーティーに所属しているものだけどな。

 彼女一人では危険だろう。

 そうしたらその子が俺に話しかけてきて、


「ロメーロですよね?」


「ロメーロだけど俺は。俺に何か用かな。キミは冒険者には見えないけど」


「冒険者ではないです。測量師でしてドゥーラと言います」


「ドゥーラか。測量師ってなにかな」


「私も知らないな、どんなことするの」


 測量師らしい。

 聞いたことがない職種で、アスカも知らないと言う。


「測量師は地図を作ることができます。エピック国の地図だったり、王都周辺の地図も作ります。地図は実際に行ってみて測量して作成する、正確さが求められる。冒険者にも地図は必要でしょう。行ったことのない土地に行くときに地図があれば助かる。また農作地を作るときや、貴族から領地の広さを調べてくれとかね。仕事は幅広いのよ」


「なるほど地図が作れるのか。凄いね」


「俺には作れない」


「測量師のドゥーラが冒険者ギルドに来るのはなぜかしら、どうしてロメーロを探していたの?」


「それは奇妙な事が起きているからです。聞いてください。エピック国の話ですが、とある貴族の領地ですが、地図と実際にある領地が違っているというのです。地図が古いのではというとそうでもなくて、新しい地図だそうです。でも地図と土地が合わないのは変です。そこで測量師の私に正確な領地の測量をしてくれとなった。私は実際に領地に行ってみて驚きました。地図は絶対に性格なはずなのに、全然領地の広さが違うのです。地図にはない山があるし、どうしてなのか不思議でした」

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