『20 牛が戻る』
『20 牛が戻る』
牛は元に戻ると飼育していたルブランは喜ぶ。
元に戻れるかの戦いであったのでやりにくい魔族であった。
こんな魔族がうじゃうじゃいるとして、面倒になるな。
「良かったねルブラン」
「1匹も犠牲なく牛が戻ったものね。ロメーロも魔獣を攻撃しなかったし」
「ロメーロには感謝します。ありがとうございます」
「俺は手助けしただけだよ。ルブランが飼育調教スキルで頑張ったから討伐できたといっていい。飼育調教1000倍スキルはルブランにずっと付与する。いつでも使えるよ」
「ええええ! ずっと使えるの!」
「ロメーロはスキルを付与できる。街の農民とかにも付与しているのよ」
「付与してくれて、私は飼育をこれからもします。鳥、ネズミ、犬にも感謝してます。みんな私の言う通りに行動してくれたの。ありがとね」
飼育調教した動物達はスキルを解除すると、どこかに行ってしまった。
一番の英雄は動物達でもあった。
飼育調教1000倍スキルは頻繁に使うかわからないけど、永久付与した。
その分俺の負担にはなるけどルブランが牧畜師として活躍してくれたら俺は嬉しい。
農民ピチュやドワーフのブルレスカなどもスキルを付与して活躍しているようだ。
ルブランにもそうなってもらえるのを見ていよう。
ただ街はボロボロになったのは仕方ないか。
魔獣化した牛が暴れてしまった。
壊れた家もけっこうあるから再建が必要だな。
街の人は魔獣に襲われたけどアスカとリアンによってガードされていたので被害はないと思う。
「ロメーロさん、ロメーロさんがまたも王都を救ったわ!」
「ロメーロは王都を救った。もう勇者と呼びます!」
魔獣が消えて街の人が集まってきて俺を絶賛する。
勇者と呼ぶのは遠慮します。
俺を囲むように集まる。
集まり過ぎだな。
さっさと別の場所に移動しよう。
オーガインを討伐して体を神の袋に入れる。
なぜ入れたかというと冒険者ギルドに運ぶからで、一応ギルドには見せておくのがいい。
何があったか説明するよりも見せた方が早いし説明する手間を省けるからな。
面倒くさがりなので神の袋は便利だな。
瞬間移動スキルで冒険者ギルドに移動して、受付嬢に拝見させる。
「えええええええ! もう討伐しましたか!! 早いです!! 魔族オーガインということですね、街で魔族が暴れてという情報はありましたので緊急クエストを出したばかりでしたのに。ロメーロが対応してくれて助かりました。報酬です」
「ありがとう」
どうやら緊急クエストが出たのを俺が直ぐに討伐してしまったようだ。
まあ、緊急クエストを受けた冒険者には悪いが俺が報酬を得る。
どちらにせよ俺じゃないとオーガインは討伐出来なかったけどな。




