『16 ネズミ』
『16 ネズミ』
「あわあああああああ、こ、これは、ネズミかああああ、気持ち悪い、大嫌いなんだ、早くネズミを退治しろ魔獣よ!」
ネズミが嫌いなのはありがたい。
鳥よりもずっと嫌がっているな。
しかも鳥もネズミが同時にオーガインに遅いかかる。
魔獣が防御しているのがスキが生まれてきたな。
もう少しで俺もオーガインに攻撃ができそうだ。
ルブランの飼育調教はまだ続いた。
ネズミの次は犬。
王都にも犬はいる。
野犬である。
ルブランの飼育調教によってここによばれたのだ。
「どうなっているんだ、今度は犬かあああああああああああ、痛い痛い、もう駄目だ、魔獣よ犬を殺せ」
鳥とネズミと犬がオーガインを襲うとたまらず、魔獣の後方から出てきた。
今までは魔獣が防御していて俺が手を出せずにいたが、出てきたなら聖剣レーヴァテインで切れるな。
「ロメーロ、私の飼育調教が効いています。今こそ攻撃してください」
「オーガイン、遂に俺の見える範囲に出てきたな。この時を待ってた」
「しまったあああああああああああ! ロメーロらのしわざなのか。このネズミやらは!」
「聖剣レーヴァテインの切れ味を味わえ」
聖剣レーヴァテインによって体を切る。
ぎゃああああああ!
魔族オーガインは絶叫した。
初めてオーガインにダメージを与えられたのは大きい。
魔獣に攻撃するのは避けてきたのはオーガインに攻撃が届かなったからで、オーガインに攻撃が届いたのは魔獣も守ることになる。
魔獣が俺に攻撃してくるも、防御しつつ再びオーガインを切る。
「ぎゃああああああ、魔獣の防御が通用しないか。これではロメーロの攻撃を防げないな。しかも恐るべき剣の切れ味。魔王様も切ったとされる剣。ヤバいな」
「オーガインが苦しんでいます。私の牛を苦しめている魔族。もっと苦しみなさい」
「あわああああああああ」
「牛を魔獣にしたのは失敗だったな。牛を巨大化した魔法を解け。そうしないと剣で切るぞ」
「ううううう、魔獣はもう役に立たない、悔しいが巨大化は解除することはない。街を破壊しろ。せめて王都を破壊する!」
魔獣を防御から攻撃に切り替えた。
5匹が街で暴れる。
家や商店が破壊される。
腕力や破壊力は相当なレベルであり、アスカは危険で回避した。
魔獣は街の破壊にしたのはいいが、オーガインは誰も防御しない状態。
どうするかな。
オーガインをこのまま切り殺すか。
それが一番手っ取り早いな。
聖剣レーヴァテインをオーガインに突き刺す。
「ぎゃあああああああ、速い。剣の速度が速すぎて見えない。ここまで強いとは俺の想像を超えていた。作戦変更だ」




