『14 魔獣と戦闘』
『14 魔獣と戦闘』
「攻撃してください、お願いします。私の牛ですが、王都の街が破壊されたのは事実です。これ以上を自由にさせるのは牛もかわいそうです。牛の為にも魔獣を討伐してあげて」
ルブランは牛はきっと悲しんでいるという。
よって魔獣としている時間は牛には苦痛だろうとして、討伐してくれと。
俺には言えないがルブランしか言えない言葉だった。
毎日のように飼育してきた牛。
それを目の前で殺されるのは厳しいが、逆に楽にさせてあげたいという思いもルブランにはある。
ルブランの気持ちに答えるのが俺の役目なら、魔獣を討伐するのが答えてあげることだな。
魔獣を討伐したら魔族のオーガインの番だ。
あいつは絶対に許せない魔族。
俺を本気で怒らせるとは、絶対に生きて魔王の所には帰らせない。
この場で死を与えてやる。
魔獣を殺すために聖剣レーヴァテインを強く握る。
今までは防御しかしていなかったけど、攻撃に移る。
そこで俺の視界に数匹の鳥が目に入った。
鳥は飛行しては家屋の屋根に止まる。
鳥か、王都ではよく見る光景だ。
それに猫もいる。
ノラ猫で、猫も多くいてエサをあげている人がいるようだ。
猫以外にも犬もいるし、ネズミもいる。
街には動物はよく見るといるものだ思う。
ルブランは牧草地であり、動物の飼育が仕事だ。
牛を誘導したりできる。
もしかして牛以外にも動物を飼育したりできるかな。
聞いてみるとした。
「ルブランは牛と他にも飼育出来たりするのかい。ルブランに助けたい気持ちがあるなら助けることも可能だ」
「私が力になれるなら、力になりたいです。牛が多いですけど、他にはウサギや羊もいますよ。動物は好きですから。それがどうして?」
「俺のスキルで他の動物を飼いならせて欲しい」
「ええええ! 今ですか。良いですけど、私ができるかな」
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「器用富豪スキル、飼育調教1000倍スキル、ルブランへ」
『器用貧乏』飼う Fランク
↓
『器用富豪』飼育調教1000倍 SSSランク
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ルブランに器用富豪スキルを付与した。
探してみるとこれがこの場には適当だと思う。
牛である魔獣とは別に、王都に生存する動物をこの場でルブランが自由に操れるかと考えたのがこのスキル。
動物を自由に操るのは並大抵の技術では無理だ。
経験と技術が必要だろう。
俺がスキルを使っても、そもそも飼育の経験がゼロであるから、効果はゼロ。
しかしルブランに付与すれば、効果は増大する。




