『13 魔獣』
『13 魔獣』
スキルは興奮を押さえる効果で、牛は元に戻った。
魔獣にもやってみる。
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「器用富豪スキル、興奮1000倍減少スキル」
『器用貧乏』 鎮める Fランク
↓
『器用富豪』 興奮1000倍減少スキル SSSランク
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5匹の魔獣にスキルを使う。
効果があれと願って待つ。
「魔獣にスキルが通じないのか?」
魔獣はスキルをしたのに俺に攻撃してくる。
まるで効いてない感じだな。
だめか、残念だが効いている風には見えない。
「えええええええ、ロメーロのスキルが効かないの!」
「これでは魔獣を防ぐ方法は殺すしかないですよ」
リアンにも襲いかかる魔獣。
大丈夫かと思ったがスキルの効果がない。
これが俺にとっては決めてだったのだけどな。
興奮減少スキルが効果がないのがわかって、次の手を考える。
やはり魔獣を殺すしかないのか。
ルブランの牛を殺したら悲しむかと想像してしまう。
「あはははははは、魔獣にスキルが通じないのか。これでロメーロにも勝てるぞ。魔王様に喜ばれるぞ」
「ロメーロ様、先にオーガインを倒すのはどう、それしかないよ」
「そうです、憎いのはオーガインです。あいつを殺しましょう」
「ふふふ、魔獣よ俺様を守れ」
このままでは苦しいので、オーガインを攻めようというと、魔獣に命令してオーガインを防御する魔獣。
魔獣を盾にすることで自分を安全にした。
盾にしたことで、俺が攻撃できなくして、なおかつ別の魔獣が攻めて来る。
本当に厄介な状況になった。
過去にも強敵はいたが、戦いづらさはなかった。
単純に強いか弱いかの勝負だったし、難しいとも思わなかった。
けどこの状況は違った。
俺は攻撃できないまま魔獣の攻撃を受ける。
聖剣レーヴァテインと防御1000倍にしているので、体力の減少こそないが、そのうちダメージだって受ける。
アスカとリアンだって同じだ。
そこにルブランが来た。
危ないから来てはいけない、止めないとな。
「ルブラン、戦闘しているから俺の方に来てはいけないよ」
「ロメーロを見ていて困っているのが伝わりました。私の牛を気づかっているのね。だから魔獣を攻撃できないのでしょ?」
「それもある。俺が攻撃したらルブランの牛は死ぬ。俺には攻撃できないな。スキルも効かなかったのは、何かスキルの耐性とかしているのだ」




