『オリオンも参加』
『オリオンも参加』
賢者のボーデンも追いかけるのはマジかと。
一応賢者は知識と知性があるとされる地位とされる。
そのボーデンまでも人気取りで行動するとは、賢者の地位も落ちてないかと疑問だ。
最強の盾とされるクランクも行動。
彼は体格がいいのは王都一。
筋肉は最強なので、こういうのは逆に得意かもな。
力任せ的なのは好きそうだ。
僧侶のハニーは見学か。
戦闘には後方支援で、今回はどうかな。
「おおおお、勇者パーティーのオリオンも参加したぜ!」
「賢者のボーデンもだぜ、ロメーロとどっちが早く捕まえる楽しみだぜ!」
街の人はオリオン達の参加に歓声する。
なぜか俺とオリオン達の勝負みたいになっている。
俺は勝負する気は全くないけど、オリオン達は早くも牛に向かって走っている。
「ロメーロ様ああああ~~~」
「今助けるよ」
そこにアスカが登場した。
牛に捕まっていて振り回されている。
よく落ちないでいるなと思う。
アスカの所に行き、牛から解放させる。
その牛に興奮減少のスキルを使い、静かにさせた。
「静かになりましたね、スキルが効いているのですか」
「効いているな。何者かの魔法かスキルがされている。原因がわかった以上は、早く全匹を捕まえる。魔族が関わっているなら、何か企んでいるはずだ」
「はい、もっと捕まえます」
牛の捕獲が開始された。
街の人が見守る中で俺とアスカ、リアンは必死に探して捕獲に走った。
思った以上に捕獲は進まないのは、牛がばらけてしまい王都の街に散らばっているからだ。
どこに行ったかは把握するのは困難で、街の人の情報で探すことになった。
しばらく探していると街の人から声があった。
「変です、牛が集まっています。牛が一か所に集まって来て変です、見に行ってください!」
「俺が行きます」
教えてもらった方に行ってみた。
集まっているならやりやすい。
散らばっている方が面倒だ。
「牛が集まっていると。それなら楽に捕獲できるな」
「一度に捕獲してスキルで大人しくすればいい。オリオン達よりも早く捕獲できます」
「リアンは勝負にこだわるのね」
「当然よ、相手はオリオン達ですもの。絶対に負けたくない。あれに負けるとうるさいですから、リアンは俺の物だとか言うから」
「言いそうね」
「あそこでしょう、牛がいっぱいいます」
リアンが発見したのを見ると、牛が30匹以上は集まっていて、動かないでいた。




