『牛にスキルを』
『牛にスキルを』
スキルを受けた牛は最初の牛と同じく大人しくなってくれた。
牧畜師ルブランは喜んでくれる。
「良かった。良かった。元の状態になってくれた。みんな暴れて大変だったのよ」
「すげえええ、ロメーロだ。またもロメーロがやったぞ。牛を静かにさせたぞ」
「さすがロメーロだ。エピック国で最強の冒険者だぜ」
街の人から俺がスキルを使ったのを評価された。
俺っていつの間にか、スゲええ人気になっていた。
名前も覚えられているしな。
街を歩いているだけで、声をかけられることもある。
以前はオリオンが人気だったのを見ていたけど、自分がなる日が来るとはな。
「まだ私の牛は暴れていますので、暴れている牛にもスキルをお願いします」
「スキルをするので牛を探そう」
まだ全部の牛にスキルを使っていないので、探しに行くとした。
王都内を走っているので探すのも苦労するな。
全部で50匹はいるそうだ。
今は捕まえたのは5匹。
まだ45匹はいるとなるので、俺一人では大変だな。
アスカとリアンも呼ぶとしよう。
宿にいる2人も呼んだ。
瞬間移動スキルで宿に移動して、2人にも参加してもらうと思う。
しかし宿に移動するとアスカとリアンはほとんど裸状態だった。
なぜかというと着替えている最中だったらしく、下着だった。
そのタイミングで部屋に移動する俺が悪いとなってしまう。
下着姿では外に連れ出すのは無理なので、事情を説明して服に着替えてもらった。
ナミュール王女には危険がありそうな予感がしたので宿に残ってもらう。
魔族の予感がするのは、牛にはスキルか魔法が使われた可能性が高いから。
その考察からナミュール王女は宿に残す。
再び街に瞬間移動スキル。
街はまだ混乱中だった。
「本当だわ、牛が暴れています。初めて見たわ」
「私が押さえつけてあげます、見ていてくださいロメーロ様」
「頼むよ」
アスカが真っ先に牛に飛びかかった。
勇気があるな。
戦闘でもアスカは魔族を恐れない部分があるので俺としても頼りになる。
牛はまだ45匹はいるからだ。
「あわああああああ、待てえええええええ」
「アスカが牛と一緒に走って行きましたよ」
「期待したのにな、余計に騒ぎになったな」
アスカは牛に飛びかかったのはいいが、牛を制御できないで、牛を持ったまま一緒に走って行った。
アスカを追いかけるか。




