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『レモンは神様を見る』

『レモンは神様を見る』


「ああああああ、誰ですか!」


「レモンは初めて見るね、この人はガブレラ神です」


「はい、ガブレラ神です」


「ええええええ! あのガブレラ神!! 神様ああああああ! もうわけがわからないよ」


 レモンは混乱するのでリアンが支える。

 神様を見た衝撃と木が成長した衝撃が同時に起きたために、会ってから一番大きな声で言った。

 そのガブレラ神だが、今日のことは把握にしているのかな。

 寝ていて知らないじゃあ困る。


「ところでロメーロには良くぞ魔王軍を撃退したと言っておく」


「見ていたんだな、寝ていたのかと思っていたけど」


「起きているわい! 非常事態だったし、ロメーロに任せるとした。きっと大丈夫だろうと。魔王は本気で制圧に来たのだ。ロメーロしか防げる者はいない」


「今度の軍は数が多かったから俺もヤバいと思った」


「俺の訓練の効果が出たのだな。まだまだ訓練は足りないので今後も闘技場だ」


「もっと褒めてくれてもいいのにな」


 オネストは辛口か。


「私をよく使いこなしていたと思うわよ。オネストよりも上手かもな」


「俺よりもだと! 俺の方が上だぞ」


「オネストは魔王とは戦わない。ロメーロが私をもっと使いこなすことね」


「わかった。もっと訓練はするよ」


「神様は出るわ、オネストに剣も話すわで、意味がわからないです」


「レモンはあまり気にしなくていいよ。これからは木こり師の仕事を頑張ってね」


「頑張ります、今は木こり師でも見習いですが、王都一の木こり師になります」


「俺も応援している」


 レモンの話では現在は見習いの木こり師らしい。

 実際に若いしこれから成長するのだろうな。

 農民のピチュ、ダン、ドワーフ族で採掘師のブルレスカ、鍛冶師のフーシフォン、建築師のユンナとスキルを付与することで仲間になった。

 レモンも仲間の一人になる。

 しかもみんな王都でも有名人になっていくので、レモンも有名になるかもしれないな。

 それは楽しみである。

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