『ゼノと戦う』
『ゼノと戦う』
それとも部下の魔族がどれだけ死のうが関係ないという考えなのか。
だとしたら恐ろしい集団だが、魔族はそうは思っていなくてゼノに言いに行く。
「ゼノ様、大変な事態です」
「何事だ。俺は今は忙しいのだ後にしろ」
「それが今すぐに対応してもらいたいのです」
「だから忙しいと言っているだろうが!!」
「ぐちゃあああ!」
ゼノに言いに行った部下の魔族は邪魔だとされてその場で殺された。
バカか。
自分のデーモンクラッシャーが仲間を殺していると伝えに行ったと思われるが、そいつを理由も聞かずに殺しちゃった。
魔族って全体的に狂っているよな。
今のを見て、人族で良かったと思う。
これじゃあ誰もゼノに現状を報告できないよ。
魔王軍て統率力ゼロだな。
誰でも将軍や副官になれるだろう。
その後もデーモンクラッシャーを俺に打ってきては同じ繰り返しで魔族を減らしていった。
300体くらいは死んだかな。
その間は俺は一度も剣を振って攻撃していないし、ただ防御しているだけ。
全部ゼノのおかげです。
再びゼノに提言に行った勇気のある魔族がいた。
「ゼノ様、もうデーモンクラッシャーを使うのは中止してください、お願いします」
「なに中止!! ロメーロをもうじき殺せる寸前までいっているのがわからないのか!!」
「いいえ、そのゼノ様の魔法が跳ね返り仲間に当たっているのです。見てください300は死んでいます」
「えええええ! これはみんな俺のデーモンクラッシャーが当たって死んだのかあああああ!」
やっと部下に言われて気づいたらしい。
大声で驚きの声を出す。
部下も大変だな。
バカな奴がトップにいると。
300も部下を殺してやっと気づくとはな。
「はい、そうです。デーモンクラッシャーがロメーロの剣で弾かれてきて、それが当たっているのです、ずっとです」
「なんでもっと早くそれを報告しないのだあああああ」
「報告した者は、ここで潰されてしましましたけど」
部下が地面を示すと地面には完全に潰れた魔族が横たわっている。
ゼノは自分が殺したとわかっただろうけど、どうするのかな。
副官らしく認めるのか。
常識ある者なら認めるがゼノは、
「もっと早く報告しろおおおおおお!」
「げええぐちゃああああああ!」
そいつの頭ごと潰してしまった。
魔族って恐ろしい一族だと思った。




