『魔法陣があった』
『魔法陣があった』
「魔法陣ですか?」
「魔法陣だ。それも超巨大な魔法陣。こんな魔法陣を作り出せるのは、並みの魔術師では無理だ。相当な魔力の持ち主と魔法を極めた者しかできない」
レーヴァテインは説明するも、そんな人物は限られている。
「魔王ブラーゼン」
「そうに違いない」
魔王か。
確かに魔力は異常なくらいありそうだ。
魔王以外では無理か。
そのうち魔王が進軍してくると思っていたけど、遂に来たかと実感。
「魔王ブラーゼンが魔法陣を作って何をするのか。取り消せないの?」
「そうよ、魔法陣を消してしまいましょう。魔法陣は消せますから、ウインド!!」
俺は魔法を使わないからわからないけど、取り消す方法があるらしい。
アスカはウインド魔法を地面に書かれた魔法陣に向かって放つ。
ウインドが上空で強い風となり、魔法陣に衝突した。
強烈な魔法となって当たる。
「何も変化ない!」
「そんなあ、私のウインド魔法程度では難しい」
「この魔法陣を消すのは無理です。しかももう手遅れです。魔力が解放される。非難して、魔法陣から出てくる」
「出てくる?」
レーヴァテインが説明すると、魔法陣は役目を達成したらしく何かが出てくると。
何が出てくるかだ。
レーヴァテインが説明するのから、あまりいいものではないのは確実だな。
魔法陣から距離を取った。
危険なので、距離を取り見ていると衝撃だった。
「あああ、魔法陣から魔物、魔族が現れました!」
「それも大量です。数が数え切れないです」
「やばい数だな」
魔法陣から魔族やら魔物が続々と現す。
魔法陣は魔族らをここに出現させる装置だった。
止めたいが止める方法がない。
そのまま勢いよく魔族は出てくる。
魔族の襲撃だったのか。
この森に魔法陣を作り、大量に人族の国に軍隊を送り込んできた瞬間だった。
止めようがないし、見たことない敵の数だった。
「魔法陣は魔族を移動させて攻める入口だったのか。森に魔族を移動転移させて、王都を攻め落とす計画だな」
「王都に知らせますか」
「アスカとリアンは王都で国王に報告して欲しい」
「わかりました。瞬間移動でお願いします」
急ぐので瞬間移動で王都に移動。
アスカとリアンは王都にて国王に報告してもらうことに。
2人は王都に残ってもらい、俺だけ再び森へ瞬間移動した。
俺一人で、森で魔族と対応しよう。
アスカとリアンは危険性もあるので、別行動だな。
「ロメーロ様、一人で大丈夫ですか?」
「俺なら大丈夫だ。レーヴァテインもあるしな」
「はい、私とリアンは王都で行動します」




