『木がない森』
『木がない森』
木がない地域は円のように広がっていると思う。
かなり広いな。
ぐるっと回ってみて調査をした。
ここまで見たところ異常な場面はなかったけど、もっと調査が必要かな。
「異常はなさそうですよ。スケルトン騎士も私の魔法で討伐してますから」
「私も剣で倒しているわよ。アスカだけじゃない。見た感じは森は大きな木がない地域が広がっているわね。地図で見たときは、何も木がない地域には木がある。レモンの言っていたのは、この何も木がない場所のところね。たぶん森の8割くらいは切り取られたみたいに無くなっていると思う。レモンが仕事ができないて言うのも納得です」
「だけどスケルトン騎士がいたくらいで、他は何もないよ。ギルドにはその用に報告するしかないかな、ロメーロ様も同じ意見ですか」
「そうだよな。これ以上ここに居ても仕方ないか。王都に帰るかな」
アスカとリアンと相談した結果、何も異常はないですよとなり王都に帰るとなった。
俺もそれがいいかなと思う。
瞬間移動スキルを使おうとした時だった。
聖剣レーヴァテインが声を出した。
「待ちなさい。移動するのは中止です」
「なんで、何もないでしょ。レーヴァテインは何かあると言うの?」
「感じるのよ。もの凄く感じる」
感じるとは何か?
レーヴァテインが何を言っているのか。
「何を感じる?」
「わかるように言って」
「森に魔族の魔力はある。それも強大な魔力だ。王都に帰るのは中止だ。魔力の元があるぞこの森に」
「魔力が? スケルトン騎士のことかい?」
「違うな。そんなちっぽけな魔力じゃない。もっと大きな魔力」
「俺は感じないけど」
レーヴァテインが言う魔力は感じなかったもで、でも嘘を言うこともない。
「私も感じません」
アスカは俺と同じ。
「待ってください。魔力の元。私は何か変だなて思ってました。森に来た時から。森の木々が無くなっている。考えすぎかなと思っていたけど、木々がないのが実は魔族の魔力と関係しているとしたらどうかな」
「ここがかい。木は消えてしまって綺麗に雑草くらいしかないけど」
「待てよ。見てみろ台地を。ロメーロには見えるか、台地にある模様が」
模様?
こ、これはなんだろう。
雑草だけ生えているとしか、見てなかったけど何か見えるな。
まさかこれは模様ではなくて呪文。
魔法陣!
魔法陣は地面に魔法を書いて、魔法を作り出す。
普通は自分の周りの少し大きいくらいの大きさだ。




