『森が消える』
『森が消える』
鍛冶師のフーシフォンから鎧を購入するのは待つとして、平凡に平和な日に感じた。
天気も良くていい日だな。
魔族がいなければ最高な生活だけど。
ナミュール王女が手料理を作ってくれた。
宿屋にはキッチンもあった。
美味しそうな肉や、玉子料理もある。
「どうぞ、玉子焼きと米料理ですよ」
「美味しそう!」
「美味いです! ナミュール王女は王室出身なのにどうして料理が得意なの?」
「私は料理が好きで、自分でも料理してたのよ。王室料理人に教わってね。ロメーロもどうぞ」
「美味いな。外食する必要がないな」
王女とは思えない美味しさだった。
「リアンの料理はどうかな」
「わ、私は作らなくていい」
「その言い方だと得意じゃないっぽい」
「で、できますよ。ただ作らないだけよ。アスカだって王女でしょ。王室料理は作れるはず」
「作れますとも。リアンに今度作って差し上げますわ」
「楽しみです、本当に作れるなら」
ナミュール王女の料理は美味しかったが、リアンとアスカで争いになるのは聞こえない振りをした。
余計な会話だったので。
そうしてご飯を食べたあとに冒険者ギルドに行った。
依頼を見るのも重要な仕事。
異常があるかを見る。
魔王や魔族が動けば、何かしらの異変が現れる傾向があった。
そして器用富豪スキルがあると、なぜか異変に巻き込まれる。
リアンが依頼を見ていると気になっていそうな感じ。
何か異変がありそうかな。
「興味があるのがあったかい?」
「一つ奇妙な依頼を見つけた」
「どんな内容かな」
「内容はね、木こりの人からみたい。エピック国にあるはずの森が消えたとある。変よね」
「森が消える?」
なんだその変な依頼は。
あり得ないし俺の手におえる内容じゃないだろう。
天変地異でも起きたのではないか。
「そう書いてある。普通じゃないわね」
「職員に聞いてみるといいわよ」
アスカがギルドの受付嬢に聞いた。
受付はこの依頼について教えてくれて、
「この依頼は私も意味がわかりません。なのでレベルの高い冒険者ように考えています。森が消えるなんて聞いたことがないです。危険性があるしロメーロなら頼めます。他の冒険者パーティーでは危険です」
「ロメーロしかいないか。危険なのはロメーロに回す感じね」
「頼みの綱ですし」
「俺をそんな風に扱うのはどうかと思うけどな」




