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『ニンフと魔王』

『ニンフと魔王』


 王都では精神支配させたオリオン達はロメーロによって失敗した。

 そのことは泉にいたニンフに伝わる。

 なぜかというと精神支配が解けてしまうとニンフに伝わるからだった。


「失敗したか。勇者パーティーもレベルが低くなったのか、あの程度なのか」


 オリオン達のふがいなさに失望するし、人族のレベルダウンも感じた。


「勇者パーティーだけではないぞ」


「誰?? 魔王ブラーゼンか。何をしに来たのだ」


 ニンフの泉に来たのは魔王ブラーゼン。

 横には副官ゼノの姿もある。

 魔王を見ても動じないニンフ。


「人族にはロメーロという冒険者がいる。奴は危険人物だ。たぶんロメーロが防いだのだろう。ロメーロがいるので俺もうかつには手を出していないのだ」


「ロメーロならオリオン達の前に泉に来た。水を持って行ったさ。とても強いと感じた。魔王ブラーゼンでも注意するのがわかる」


「会ったのかロメーロに。じきにロメーロは俺が始末する。そして人族の世界は俺の物になるときが来る。ロメーロはそれまでだ」


「会った。せっかく国王を勇者パーティーに殺させる計画だったのに。失敗したわ

私が支配するつもりが」


「俺としてはやりやすい。ニンフが支配したら困るからな」


 魔王ブラーゼンはロメーロを警戒はしたが勝てる勝算はあった。

 オネストが邪魔だと思っていたので、簡単には攻めれなかった。


「ふふふ面白いわね、魔王ブラーゼンとロメーロの戦い。ぜひ見たい」


 ニンフは魔王ブラーゼンの宣言に協力するともしないとも言わない言い方だった。

 ニンフは魔族ではあるが魔王側ではなかった。

 国王を殺して自分が支配する気だった。

 魔王ブラーゼンと副官ゼノはニンフと会話してから泉から消えて行った。

 今日は攻めるつもりはないが、人族を支配する計画は魔王ブラーゼンは考えていて実行していた。

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