『オリオンは邪悪』
『オリオンは邪悪』
「売ろうとしてないぜ、そんな姑息なまねするかよ。勇者だぞ、勇者が聖なる水を金儲けの為に取りに行くかよ」
「怪しいが」
「違う、勝手にニンフが勘違いしただけだ。それで俺達を精神支配させたんだ。だから俺達は無実です、国王わかってください」
必死に国王に無実を訴える。
国王が最終的には決めるので、俺にも決定権はない。
「俺からもお願いします国王。オリオンは操り人形のようになっていただけでしょう。悪いのはニンフです。許してあげてください」
俺からも一言言ってあげた。
後は国王が決定する。
もう俺はこれ以上は何もできないけど。
「う~む本来なら国王の私の命を狙った重罪人だ。牢獄は確実。しかしロメーロが言うように精神支配されていたなら仕方ない。オリオンには罪はないとなる。今回は牢獄はなしだ。しかし聖なる泉は今後は今後出入り禁止とする」
「ありがとうございます国王」
オリオンの最悪の死刑とかはなくなった。
ホッとしている感じのオリオン。
生きるか死ぬかの瞬間だったので、本当に嬉しいだろう。
俺の援護もあったと思うから感謝して欲しいものだ。
オリオンの身柄は拘束されずに解放されるも、まだ安心はできないのは他のメンバーだ。
破滅の団で行ったなら、ハニー、ボーデン、クランクも精神支配されているとなる。
実際に城の外では見ているが、現在はどこに行ったかだな。
必ずどこかにいる。
「良かったな。それと聞きたいのはハニー達はどこにいるのか。精神支配されているのだろ?」
「ハニー達は、王都にいる。俺と別れて行動した。俺が国王を狙うので城に、ハニー達は王都の街で鍛冶師を探している」
「なぜ鍛冶師を?」
鍛冶師を探す意味はあるのか。
4人で国王を狙ったほうが確実だと思うけど。
どうして別行動にしたのか。
「ロメーロが鍛冶師に聖なる水を渡したのは聞いている。武器、防具を作れるからな。だから錬金する前に水を奪うとした」
「金のもうじゃだな。これじゃあ支配される」
ハニーらは鍛冶師を探しているという。
俺が鍛冶師に渡すのはお見通しで。
だがどの鍛冶師に渡すかまでは知らないらしく、フーシフォンのこともわかっていないと。
フーシフォンが危険であるのは時話からわかたので、彼の安全を確保しなくてな。
なんで面倒なことをしてくれたんだ。
余計なことをすると文句を言いたいくらいだ。




