『オリオンが精神支配された』
『オリオンが精神支配された』
「器用富豪スキルで支配を解けばいい。あるはずだスキルが。それかオリオンを殺すかだ」
器用富豪スキルで解くか。
それができれば一番いい解決策だな。
殺すとか強行過ぎるので、最終手段にしたい。
器用富豪スキルを探すと、それらしきスキルがあった。
精神支配1000倍減少スキルで、これをオリオンにする。
「精神支配1000倍減少スキル」
『器用貧乏』 解放する Fランク
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『器用富豪』 精神支配1000倍減少スキル SSSランク
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オリオンに向けてした。
精神がコントロールされているのを解除するのに特化したスキルだ。
レーヴァテインが言っているのが本当なら、スキルの効果が現れて正常に戻る。
さあ、どうなるかな。
「ううううう、俺は国王を殺そうとしているのか?」
「国王を殺そうとしてきていたんだよ」
「ううううう、頭がぼやけている。どうして国王を、俺はバカなことをした。国王、どうか俺のしたことを許してください」
オリオンは急に気が変わったようで、国王に謝罪しだした。
スキルの効果があったと思われる。
レーヴァテインが言っていた精神をコントロールされていたのだ。
現状を認識して気が動転していることからもわかる。
これで死刑なら残酷だな。
「誰が許すか。ロメーロが来なければ私は死んでいたかもしれないのだぞ。それになぜ私を殺そうとしたのか」
「すみません、お許しを国王」
オリオンは頭を下げるが、国王は態度を変えずにいてオリオンを信頼しない。
完全に重罪人の扱いだった。
このままだとオリオンは重罪人が確定して、最悪死刑。
「許さん、今頃になって謝るとか無理だな。オリオンは死刑もある」
「あああああああああああ」
「なあオリオン、キミは精神を支配されていたのではないか。ここに来る前に思い当たることはなかった思い出すんだ」
「精神を支配、ああああああ、思い出したぜ、俺は聖なる泉に行った。ロメーロが行った後でだ」
「聖なる泉に行ったのか?」
オリオンの口から聞けたのは聖なる泉に行ったこと。
俺が行った後らしいが、まったく知らなかった。
俺が行った時は何も起きなかった。
魔族のニンフが居たが。
「行った。そこで魔族のニンフという女魔族が出てきた。俺達は破滅の団で行ってて泉の水が欲しいと言った。すると女魔族ニンフは俺らには取らせないとなり、そこで急にニンフに逆らえなくなったのは思い出したぞ。そこから記憶が変だ、俺は精神支配されていたのか」




