『フーシフォンに作ってもらう』
『フーシフォンに作ってもらう』
現在身につけている防具は初級の鎧だ。
皮の鎧。
防御力はないよりは増し程度の効果。
価格が安いから初級冒険者には人気がある。
軽いし弱い攻撃ならばしっかりとダメージを軽減してくれるので、助かることもあった。
しかしよく今まで壊れないのが不思議なくらいだ。
魔王や魔王軍の将軍らとも戦闘してきて、壊れないのは奇跡だろうな。
頑張ってくれたのでありがとうと言いたい。
安かったのは覚えていて、冒険者になって初級の防具を買った時のだった。
剣も最初は安かったのをずっと使っていた。
聖剣を持つまで使っていた。
鎧も初級の冒険者用であるから、そろそろ上級者用に買い替えても良かった。
フーシフォンが鎧を作ってくれるなら、ちょうどいい機会だな。
「皮の鎧だ。お金がない初心者ように買った鎧。買い替えても良い頃だった」
「そしたら俺が鎧を作ろう、ロメーロにぴったりの上級者の鎧を」
「良かったじゃない、頼みなよ」
「じゃあ、鎧をお願いする」
「任せな、アダマンタイトと聖なる水で最強の鎧を作ってみる!」
フーシフォンに鎧を頼んだ。
どんな鎧になるか、わくわくする。
購入する資金は渡す。
アダマンタイト製だから値段は俺には不明だが、多めにお金は支払った。
フーシフォンの作業場を去った。
作業に集中できるようにで、俺たちが居たら邪魔だろうしな。
聖剣レーヴァテインで攻撃力上昇は確実に上昇した。
今度は鎧を作ってもらえば、防御力上昇も期待できる。
アダマンタイト製ならば、期待値は大きい。
闘技場での壁で実証済み。
オネストの魔法でも何ともなかった。
それを殴ったオリオン達はかわいそうだな。
手が壊れていたからな。
見ていてマジで痛そうだった。
リアンが回復魔法はできるが、絶対に断ると思って言わなかった。
あの手を見る限りはハニーは回復魔法しないと言っているし、依頼はできそうにないだろう。
魔物とも戦いは難しいし、しばらくは大人しくしているかな。
剣と鎧が揃えば、冒険者としては立派な一人前っぽくなる。
オリオンや賢者ボーデンは俺よりもずっといい武器と防具を揃えていたが、レーヴァテインと鎧が揃えば超えてしまうな。
魔王ブラーゼンとの戦いに備える点でも、装備はあったほうがいい。
鍛冶師と別れてから時間があったので、闘技場にて訓練をオネストのお願いした。
訓練ではオネストからたっぷりと鍛えてもらう。




