『鍛冶師フーシフォンに届ける』
『鍛冶師フーシフォンに届ける』
フーシフォンの作業場に行った。
彼は鍛冶の作業をしている最中だったけど、作業を止めてくれた。
「頼まれていた聖なる水を持って帰えりました。どうぞ瓶に水を入れてます」
神の袋から全部の瓶を出す。
瓶に水が一杯であったのを見て、
「おおおおお! 瓶に水が入っているではないか。苦労しただろうに助かるぞ」
「いや、全然苦労してません。楽に入れられました」
「楽に? 変だな、長い間ずっと冒険者は泉には近寄れなかったんだ。泉には魔族がいるからと」
「多分だけどリアンがいたからかもね。聖なる泉の魔族がリアンを神聖な風に見ていた。リアンは大神官の地位です。聖大教会でも認められた神官です。リアンが影響していたとも考えているの」
「リアンは大神官だものな。大神官がパーティーにいれば魔族は水を入れさせてくれたのか。凄く話のわかる魔族だな」
「ええ、私に好感を持ってくれたなら、いい魔族でした」
「いい魔族ってのも変だけどな。でもこれでフーシフォンは、鍛冶師として面白い物が作れるので良かった。俺はそれでいいよ」
「ありがとうロメーロとリアン。自分は鍛冶師だから聖なる水を使いたい気持ちだった。ロメーロには優秀な道具を作りたいと思っている」
「俺の道具を?」
「うん、ブルレスカからアダマンタイトを分けてもらっただろう。まだ残っているのがある。アダマンタイトとこの聖なる水を合成させれば、強力な道具が作れるはずだ。俺の鍛冶師の直感が言っている」
「フーシフォンの直感は当たるの?」
「わからない。ただ間違いないと思う」
「ロメーロは剣は聖剣レーヴァテインです」
「これがあの伝説の聖剣レーヴァテインですか! 凄い剣だ。輝きが違う!」
フーシフォンにレーヴァテインを見せると驚いていた。
持ってみて触ったりとべた褒め。
「ふふふ、鍛冶師は私を触って感動したか」
「うわあああ、剣から声がしたぞ」
「聖剣レーヴァテインは会話もできるし、人型にも変えられるのよ。お風呂も入る」
「なんと、さすが聖剣だな。衝撃だ」
フーシフォンはレーヴァテインに衝撃を受けていた。
「レーヴァテインがある限り剣は不要ですね。そしたら剣以外の物を作ってもらったら?」
「そうだな。剣は十分だしな」
「鎧がいいわよ。ロメーロ様の鎧はどうなの?」
アスカが防具について聞いてきた。
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