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『水を入れる』

『水を入れる』


「持って来た瓶に水を全部入れた。完了です」


「完了しました。鍛冶師フーシフォンが喜ぶ。ロメーロがいなくても私とアスカだけでも依頼は完了できたよ」


「そうね、いつもロメーロに頼りっぱなし。いつかはロメーロなしでも依頼を完了させたい」


「頑張って2人が成長してくれれば、俺がいなくても平気だろう」


 俺抜きで依頼をできるなら俺も嬉しい。

 もっと低いランクの依頼なら2人でも楽にできる。

 しかし下のランクばかり受けていても成長は見込めないのもある。

 それは彼女達も感じていると見えた。

 今日のところは無事に終われたので、それでいいか。

 毎回強烈な魔族と対戦する俺もキツいからな。

 副官ゼノが来たり、魔王軍の将軍らと戦闘もしてきた俺は、どう考えても戦い過ぎだよな。

 最初にグールマスターとオークキングとダンジョンで戦闘してアスカを救出してから、短期間である。

 一か月も経っていないのだ。

 そんな短期間で、将軍やら魔王ブラーゼンやらで忙しかった。

 だから今日は楽に終えたい気分だな。

 ニンフは俺たちが水を入れるのを何もぜずに見ていただけ。

 入れ終わると、


「帰るのだな。聖なる心を持った女、リアンと言ったな」


「リアンです」


「リアンはきっと聖職者として成長できるだろうよ。聖大教会で成長する」


「ありがとう、私は聖大教会から期待されていると聞いています。私は将来は教会で地位をあげたい」


「ふふふ、面白いパーティーだ。ロメーロというとてつもない強き冒険者に聖大教会の聖職者もいる。まるで勇者パーティーのようだな」


「いいえ勇者パーティーは他にある。私達は気の合った仲間の集まりよ」


 ニンフとリアンが少し会話すると泉に消えていった。

 思っていた懸念はなくて、最後になっても危険はなかった。

 俺の考えすぎか。

 瓶に水を入れ終わってから神の袋へと収納。

 これで王都に帰ればいいわけで、受けてきた依頼では一番簡単だったかな。

 困難なのがいいということではないから、これが普通なのだと思う。

 今まで俺が受けてきたのが異常なレベルだったのだ。

 聖なる泉での作業も終えて、ここからは王都に帰る。

 瞬間移動する。



「器用富豪スキル、瞬間移動、エピック国王都へ」


『器用貧乏』早歩き Fランク

『器用富豪』瞬間移動 SSSランク

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