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『勇者パーティー編』

『勇者パーティー編』


 ロメーロはリアンとも相談して、何も食べてないし、食べるのもいいとなる。

 アスカは何も知らずに店に入店。

 ロメーロは荷台で運んでいるトマトをどうするかと考える。

 さすがに店内には入らない大量のトマトだった。


「お客さん、トマトは店の前に置いておけばいい」


「誰かが見ていないと盗まれるだろう」


「私が見ています。ちゃんと監視しておきますので、ここに置いて行ってください」


「じゃあ監視頼むよ」


「どうぞ、どうぞ、店へ」


 ロメーロとリアンも店の中に。

 ロメーロはトマトは大丈夫かと最初は思った。

 しかし店員がしっかりと見ておくと言うので任せるとした。

 リアンもロメーロも、この店員が賢者ボーデンと組んでいてトマトを狙っているとは思っていないのは、ボーデンの策略が見事だった。

 ボーデンは遠目に見ていて、頷く。

 作戦は成功した。


「おいボーデン、さすがだな。ロメーロは何も知らずに店に入っていったぜ」


「俺は天才賢者だ。ロメーロのバカが焼肉を食っているうちにトマトは強奪しよう」


「あはははははは、バカなロメーロだわ。焼肉を食っている時にトマトは無くなっているなんてね。店の外に出たら驚くでしょう!」


 さっそくオリオンらは焼肉店の前に止めてあるトマトの荷車を強奪する。

 店員は監視などせずに見て見ぬふり。

 見事にトマトの荷車を略奪した。


「あはははははは、こうもうまく成功するとはな」


「最高だぜ、あとでロメーロの顔が見たい。ショックを受けている顔を」


「くくく、面白いな、ロメーロざまあだなああああああああああ!」


 オリオンは楽しくて絶叫した。

 クランクとハニーも笑いが止まらない。

 腹を抱えて笑っている。

 ロメーロには何度も酷い目にさらされた。

 おかげでオリオン達破滅の団の信頼は失墜しつつある。

 過去の栄光があるから、まだ勇者パーティーであるが、いつ国王から剥奪されるかわからない状態。

 ロメーロに対する強い屈辱感があった。

 その屈辱感を復讐心に変えて実行した。

 成功した時の高揚感は凄かった。

 Aランク魔物を討伐した時にも似た高揚感があった。

 気持ちいいとしか現せない、言葉にできない感情。

 最高の気分になった。

 破滅の団が最強なのだと思うからこその高揚感。

 高揚感に浸っていると、制服を着た兵士がオリオンの前に来た。

 なぜ来たのか、オリオンには理解できない。


「お前たち、このトマトはどうしたのだ?」


 制服は騎士団だった。

 騎士団は街の治安維持も行っている。


「これは俺のトマトだ。俺が今買ったトマトだ」


「どこで買ったのだい?」

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