『勇者パーティー編』
『勇者パーティー編』
「なぜロメーロはトマトを運んでいるのか。ちょうどいいぜ。あれはきっと国王が話していた信じられない野菜だろう」
オリオンらの前をロメーロとアスカとリアンが歩いていたのだった。
農地からの帰りで、ピチュから頂いたトマトを運んでいた。
運ぶのは神の袋であるアイテムボックスがあるが、トマトは3人で仲良く運んでいた。
そこをハニーが発見した。
「あのトマトを奪い取ってやろうぜ。しかも国王の話では高値で売れると言った。きっと金になるトマトだ。強奪しようぜ」
「面白いな、やろう!」
「楽しそうね、ロメーロが盗まれたのを知ってショックを受ける顔が見たいわ、うふふふっふ」
オリオンがトマトを強奪する計画を発案するとメンバーは賛成した。
メンバーはみんなロメーロが悲しい顔をするのが見たかった。
ロメーロに対する怒りで共通している。
直ぐに行動に出る。
問題はどうやってロメーロから奪うかだ。
そこはメンバーの知能である賢者の出番。
一番知能が高いのを自慢している。
賢者ボーデンが考える策は、ロメーロとトマトを引き離す。
その間にトマトを奪ってしまう策だった。
ロメーロとリアン達を店に入れてしまい、その間に奪う。
その話をするとオリオンが、
「凄いぞボーデン、さすが大賢者だ。素晴らしい案だ。だがどの店にいれるかだ」
オリオンは絶賛するものの、ロメーロが店に入るかすらわからない。
「そうだよ、ロメーロがそのまま宿に帰ったら実行できない」
「そこは俺に任せろ。ちゃんと考えているさ」
賢者ボーデンは、オリオンの心配を考えていた。
この近くに知っている飲食店がある。
そこはボーデンが言えば協力する仲であった。
その店にロメーロ達3人を入店させれば、トマトは奪える確信があった。
これは今ボーデンが発案したのだが、発案した内容が天才過ぎると自分で自分を天才だと思う。
知り合いの飲食店に相談したところ計画は決まった。
直ぐに実行する。
ロメーロ達は何も知らずに歩いて宿に帰る途中。
「綺麗なお姉さん、ちょっとお店に寄っていってよ」
「あら、私のことかな、綺麗なって」
「うんそうですよ。焼肉の店です。今だけ特別サービスで、特上の肉を出します!」
「ねえ、ロメーロ達、お肉が食べたいなあ」
焼肉の店員はアスカに声をかけるとロメーロと相談する。
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