『勇者パーティー編』
『勇者パーティー編』
大賢者の資格は国王から任命されてこそ名のれた。
ボーデンが自分勝手に語れるものではなかった。
それは勇者のオリオン、僧侶のハニー、最強の盾クランクも同じだった。
4人とも国王には絶対服従していた。
「そのロメーロだが、オリオンが破滅の団から追放した。役立たずだからという理由で。それでどうなった。お前らは何も成果は出さずにいるのとは対照的に、ロメーロは偉大な成果を出しているのだぞ」
「悔しいですが、国王の言う通りです」
「ロメーロは追放しれから努力したようです」
「ロメーロのように私も頑張ります」
「ロメーロはエピック国に対して良く思っていない。それはオリオンが追放して、なおかつ冒険者ギルドも追放したのを根に持っているからだ。だから私に対する態度も冷たい。今はエピック国に貢献しているが、いついなくなるか、わからないのだ。お前ら勇者パーティーあしっかりとした成果を出すべきなのだ、わかったか」
「はい」
「はい国王」
「必ず、成果を出します」
「ロメーロに負けません」
4人とも国王の前で成果を出すと宣言した。
4人からしたら、そういうしかない。
ロメーロが余計なことをするから、オリオンは怒られていると思う。
オリオンへの憎悪は増すばかりだった。
「サラに言うと、王都周辺の農地にも大変化が起きた。ロメーロが農民に力を貸している。すると農民の作った農作物は異常な速さで成長していき、しかも早いだけでなく抜群に美味い。おまけに体力が回復したり、魔力が増えたり、状態異常が治ったりと、とんでもない効果があるらしい。信じられないと町では騒ぎになっていて、地方やカイザール国などからもその農作物をわざわざ買いに来るという。全部ロメーロだぞ、ロメーロの活躍しか耳に入って来ないぞ!!!!」
「ロメーロのように頑張ります!」
「本当だな、その言葉を信じるぞ、下がってよい」
国王の怒りが落ちたところで、オリオンらはは帰された。
ただ説教をされに来ただけだった。
悔しさがクランクにも現れる。
「クソおおおおお、ロメーロのやろうのせいで俺が怒られた。あいつのせいだ!」
「クランクが怒るのはわかる。どうするかだ」
「ロメーロの助けた農民の農作物が高値でも売れるらしいぜ、俺らは成果もないし金も無くなってきている。金がないのは情けないぜ」
「あれを見てみんな、ロメーロだわ。話していた話題のロメーロがエルフの女とリアンもいて歩いている。そしてなにやらトマトを運んでいますね」




