『勇者パーティー編』
『勇者パーティー編』
城にて。
エピック国の国王はオリオンと勇者パーティーを城に呼んでいた。
呼ばれたオリオンは、何かしら説教されると緊張する。
城に来るのはあまり好きではないのは、怒られる時が多いからだ。
「また城に呼ばれた。国王は私たちのことを役立たずと思っている。前回はロメーロが城を再建するのに貢献した。だからロメーロの評価がどんどん上がってしまうのよ。やばいわよ」
「ハニーの言う通りだ。このままではマズいな。ロメーロの一人勝ちだ」
「悔しいな」
オリオンはロメーロばかり活躍するのでむかむかする。
会話していると国王の前に。
国王との対談が開始された。
最初に国王から発言がある。
「おいオリオン、この城と街は魔王ブラーゼンによって破壊された。全て元に戻すには数か月はかかると思った。しかし実際には3日で元に修復の建築をしてしまった。3日は衝撃だった。聞いた所によるとロメーロとその仲間のユンナという女建築師がほとんど作った。信じられないが現実に数か月の仕事を3日で完成させた」
「信じられないです」
「3日は早い」
賢者ボーデンは3日には驚く。
王都の建築の作業員を集めて、数か月。
それをたった一人の女建築師がほとんどの部分の城と街を作ってしまった。
衝撃としかいいようがないが事実だったから、ボーデンは言い返せない。
「ロメーロがユンナに力を貸したらしい。となるとロメーロがやったのと一緒だ。その前の魔王ブラーゼンもロメーロが大活躍した。突発的に勇者オネストが出現するハプニングはあったものの、それでも副官ゼノを負かして、魔王ブラーゼンを逃亡させたのは、偉大な評価をするしかない。もはや勇者級の仕事っぷりだぞ、それに引き換え、お前ら勇者パーティーのだらしなさと言ったらなんだ、それでも勇者パーティーか!!!」
「すみません国王」
オリオンは謝罪する。
立場的には、国王には逆らえないからだった。
そしてロメーロに対して憎しみがわく。
「すみません、俺も謝罪します。ロメーロの活躍は認めます。今度は俺達が国王の期待にこたえます」
「本当か賢者ボーデン、お前は大賢者という肩書きを与えているのは誰のおかげかな?」
「国王です」
「そうだろう、私がいるからこそ、お前らは賢者だったり勇者パーティーを名のれるのだ。それを忘れるな」
国王は賢者ボーデンに脅すように言う。
脅されたボーデンは逆らうことなく従う意思を示す。




