『ピチェに会う』
『ピチェに会う』
トマトの生産者であるピチェに会うのが大事だな。
ダンに相談して会わせてもらうことにした。
ピチェはダンとは仲良くしていて、この件もダンに相談していたという。
ピチェに会った。
ピチェは女性の農民で、年齢は若く、20代くらいに思えた。
農作業の作業着を来ている。
ダンが俺とアスカとリアンを紹介してくれていた。
「ええ~~、あの魔王ブラーゼンと戦ったロメーロですか!」
「俺がロメーロだが、魔王みたく怖くはないからな」
「ありがとうです」
「トマトはなくなっていたのよね?」
「そうなのです。全部消えていました。しかしトマトを盗んだからにはどこかで売るはずです。偶然にも目撃者がいて、大量のトマトを運んで逃げていったと。方向はカイザール国の方角です」
「カイザール国で販売する気かな?」
「あり得ます、なぜなら私のトマトんエピック国で売るとしたら、どこからこんなに仕入れたのかと疑われる。そしたら私のトマトが盗まれたのとわかります。エピック国内の王都の近くの街には、私とトマトが盗まれた情報がもう流れていますから」
「知らない人が急にトマトを持ってきたら疑われるわけね。そしたらカイザール国に持って行けば疑われることはないか。そしてカイザール国の方角に向かったのなら、ますます怪しいな」
ピチェの話では王都の近くでトマトを売れば、ピチェのトマトではと疑われるらしい。
それならピチェと関係ないカイザール国に逃げるのもあるか。
「カイザール国で売れば儲かる。きっと金が目当てでしょう」
「ロメーロ様、どうしますか、手がかりとしては、カイザール国でトマトが売られている情報を得れば、盗賊に会える可能性がありそうです」
「カイザール国の王都に行くかな。エピック国とは遠くない。王都で犯人を探すしかないか」
「そうしましょう。それとカイザール国ならナミュール王女が宿にいますので、彼女の力を借りるのも有りです」
「ナミュール王女も連れて行こう。王女だし色んな情報が入るだろう。役に立ちそうだな」
「ええ~~、ナミュール王女とロメーロは知り合いなの?」
「ああ、同じ宿で暮らしている」
「びっくり~~~、どんだけ人脈あるの!」
「凄いとしか言いようがないロメーロは」
「それではピチェも来てくれ。トマトはピチェが見ればわかるだろうから」
「わかりました、一緒に行きます」




