『オリオンは魔物に追われる』
『オリオンは魔物に追われる』
「えええっ、オリオンあれを見てみろ!」
「魔物!! まさかあんなにいるのかよ!! それもオーガみたいなのもいるぜ!」
「まさかオーガか! ヤバいだろ、採掘なんてやってる場合じゃないだろ、逃げろ、早く逃げろ!」
オリオンも賢者ボーデンも採掘道具を投げ出して逃げることに。
はなから戦う気はなかったのは、あまりの数の多さと、見たところオーガがいたのが見えたからだった。
一瞬で勝ち目がないとわかる魔物のメンツだった。
他にも強そうな魔物が接ていた。
走って逃げるもオリオンは背中を襲われる。
「ああああああああああああああああああ!」
オリオンは痛さで絶叫。
「オリオン!!」
賢者ボーデンはオリオンを見て止まってしまうと今度は標的にされる。
「ああああああ、ぎやあああああああああああ!」
ボーデンも絶叫した。
「ぐうああああああああああああああああ!」
本来なら最強の防御のクランクもオーガの前にはまるで役に立たないで絶叫した。
ハニーは回復魔法を連発して回復させる。
何とかして上の階層まで生き延びることに成功した。
「オーガだよな、あれは、なんでオーガがいるんだよ、聞いてないぞ俺は」
「俺だって聞いていたら来てないぜ、ハニー、どうなっているのだ?」
「私も聞いてないよ。オーガがいるなんて、あれは魔王軍でも最強に近いレベルでしょ。魔王も近くにいるのかしら、ここは来るべきダンジョンじゃなかったわ、早く地上に行きましょう」
「ちくしょ~~、ロメーロの奴め、騙しやがったな。アイツが悪いんだよ~~」
「ヤバいぜ、オーガが追ってくるぜ、わわわわわわわわわわわわ、逃げろ~~~」
「死ぬぞおおおおおお~~~~~」
オリオン達破滅の団はオーガに追われながらも地上に脱出した。
さいわいにも魔族らは足が遅かったので助かったのだったし、オリオンは逃げ足は早かった。
しかしながら採掘した鉱石は全部ダンジョンに置いてきて何も報酬はなかったのは残念であった。
単に大ケガして疲れただけだった。




