『オーガと戦闘する』
『オーガと戦闘する』
片手は使えないわけで、それで今の俺に勝とうとは少し無理があるが、それがわからないのがオーガだ。
ただまだ不明な点もあり、このダンジョンに壁の向こう側にオーガがいたけど、他にも強力な魔族がいるとも考えられる。
そうなると全匹倒さないとブルレスカは鉱石を採掘できないとなると困るな。
オーガが片手を振り回してくる。
圧力は凄いが片手になってからは圧力も落ちるな。
明らかに攻撃力は落ちていて、片手の攻撃を避けながら聖剣レーヴァテインで切る。
オーガの皮膚を切り裂いた。
「グアアアアアアアアア、腕が切られたあ。よくも俺の腕を!!」
「降参しなよ。俺には勝てない。なぜなれ俺は神からお願いされているんだ」
「なに? 神にだと。そんな人族がいるかよ。勇者なら話はわかるが」
「わかってもらえないようだな。死ぬ前に一つ聞きたいことがある。魔王ブラーゼンについてだ。知りたい」
「魔王ブラーゼンなんて知らない。俺はこのダンジョンの壁が壊せなくて外に出たことがないからな」
「そうだったか、外に出たことがないなら聞いても意味なかったか」
魔王ブラーゼンについて少しでも情報が欲しかったし、居場所も知りたいのがあったが、外の世界を知らないらしい。
「仮に知っていてもお前に話すわけないけどな。逆に俺が聞いてやろう、外の世界はロメーロが一番強いのか?」
「勇者よりは強いのは確実だが。まあ、俺の知る限りは俺よりも強いのは会ったことはない」
魔王ブラーゼン以外はない。
「ふふふふふふ、それじゃロメーロを倒せたら、地上では俺が最強となるのか。どうしてもロメーロを倒したい。そして地上に出る」
「いやいや出ては困るな。オーガが地上に出て暴れると人族は迷惑を受ける。俺が全力で出させないよ」
「出る、出てやる、そして地上の人族の女を手にしたい。後ろにいるのはエルフか。女が3人もいる。興奮してきた。ふふふふふふ?女が欲しい。興奮が止まらないぞ」
「女か、女には触れさせはしない。増して俺の仲間には指一本も触れることはさせない」
「気持ち悪い~~~」
「最低な魔族です。ロメーロ様、抹殺してください」
「ロメーロ、めった切りしていいわ」
「わかったよ、切ればいいのだな」
後方に距離を取っていたリアン達にも聞こえたらしく、猛烈な嫌悪感を放った。
もうオーガには死ぬしか道はないな。




