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『壁に到着する』

『壁に到着する』


「あれが壁かい?」


「そうです、壁です。私や仲間のドワーフ族と冒険者に頼んでも、びくともしない強力な堅い壁なのです。壁の材質も特殊なのかわかりません。ロメーロにお願いしたいですが、壊せますか。ちなみに叩いても殴っても切っても失敗しました」


 目的地の壁に到着してみて確かに道を塞ぐようにして壁があり前には進めなくなっていた。

 壁を破壊しようにも、誰にも無理だったとかで、普通に叩いても無駄らしいので、どうするかだが俺には道具は剣しかないし、聖剣はあるものの、剣で切るよりもブルレスカに力を付与するのがいいと思う。

 なぜならブルレスカはドワーフ族で壁を壊すのは得意なのであり、俺よりも得意だし経験もあるだろうから、ブルレスカに任せる。

 スキルなら器用富豪スキルのなかにブルレスカに付与できそうなスキルを付与するとし、探すといい感じのスキルを見つけた。


「ロメーロは破壊できますの?」


「いいや、俺よりもブルレスカがいい」


「いやいや私は説明した通り、叩いても失敗しましたから。傷一つつけられません。自分のひ弱さにがっかりしたものです。ロメーロがいくら私にやらさても無駄に終わりますのは宣言します」


「ブルレスカは自信ないみたいよ。リアンがやってみたら?」


「私が? いいわよ、私は切ってみよう」


 リアンが試しに切ってみろと言われて、俺はやらないだろうと思っていたら、予想とは違いリアンは剣を構えたのであった。

 リアンには攻撃力を上昇してあるので、もしかしたら切れるかもしれないが、振り下ろした。


「堅い~~~無理ですよ、全く切れません」


「全然切れないな」


「私がやります。リアンは下がっていて」


「私でも無理なのでアスカも無理よ」


 今度はアスカが挑戦するようでリアンと交代し、壁の前に行くのだが、リアンだって攻撃力を10倍にスキルしてあって壊せなかったのだから多分壊せないだろう。

 しかしアスカは武器を振り下ろした。


「痛い~~~~手がああああ」


「やっぱりね、壊せなかったわね」


「アスカ、大丈夫かい?」


「手が痛くなりました」


「だから言ったのに」


 結果はアスカも無駄な努力に終わっていて、逆に手を痛めたらしいのは残念だったな。

 相当に壁の材質は堅いのが判明し、なぜ堅いのか理由はわからないのであるから、別のスキルでやってもらおう。


「大丈夫だ。俺のスキルを付与する」


「あの、とんでもないスキルを私にですか?」


「付与すればきっとできるさ」


「ロメーロ様のスキルは神にも匹敵します。魔王軍も蹴散らしてきました」


「自信はありませんね。だってあれだけ叩いても無駄だったのですよ。でもロメーロが付与するならやってみます」


「採掘強化1000倍スキル」


『器用貧乏』 強く掘る Fランク

『器用富豪』 採掘強化1000倍 SSSランク


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