『壊れない壁がある』
『壊れない壁がある』
ダンジョンには魔物がいて大さそりという魔物だった。
尻尾が長くて針を持っており、大きなハサミもある。
攻撃には注意がいる。
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『器用貧乏』のぞき見 Fランク
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『器用富豪』神眼鑑定 SSSランク
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名前 大さそり
レベル 70
体力 440
魔力 427
攻撃力 410
防御力 403
素早さ 480
スキル
痺れ針
魔法
「アスカ、リアン、敵を鑑定した。大さそり、ハサミと尻尾が危険そうだ」
「お任せを。私が倒します」
「アスカだけではない、私もいます」
アスカとリアンに魔物を任せた。
俺は見ているとブルレスカも攻撃参加した。
ブルレスカはドワーフであるし、ダンジョンによく行くのであるから、戦闘は常にしている。
ブルレスカの力は非常に強くて腕力が強い。
堅い岩や石も採掘しているので、攻撃力はかなり高いので、大さそりも一撃で破壊していた。
大さそりの甲羅は堅そうであるが、関係無く破壊していくあたりは、ダンジョンの戦いに慣れている。
「ウインドカッターです」
アスカの魔法が炸裂した。
大さそりは嫌がるのが見て取れるくらいに後退した。
魔法攻撃の上昇スキルをしておいて、10倍にしてある。
10倍ならある程度の魔物は耐えられないもので、ダメージを受けるのを避けたがる。
アスカは遠慮なくウインドカッターを続けて発射し、大さそりを討伐していった。
何匹も現れるも、ブルレスカとアスカの攻撃なら進撃できて、大さそりの攻撃を受けるとリアンが大神官の持つ回復魔法で回復させていた。
大神官は回復と攻撃の両方を持つ適正があった。
そうしてダンジョンの階層を下に進み、また下の階層でも階段を発見すると下の階段へと進める。
かなり深い階層まで来たのは、アスカの呼吸も荒くなったことからも伝わり、ここまでで大さそりを50匹は討伐しただろうか。
疲れも見えてきて、例え回復魔法で回復しても、精神的な疲れはあるもので、口数も減ったので、俺も戦いに参加しようかと思う。
「この階層です。私が進めなくて困っている壁があります」
「到着したか。まだかまだかと思っていたところだよ。アスカも疲れただろう」
「けっこう大さそりを討伐しましたから、疲れはありました。でもここが目的地なのね。ここからはロメーロ様の出番です」




