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『鉱山が掘れない』

『鉱山が掘れない』


「そこでロメーロに、依頼があります。ちょっと変わった依頼でして、他の冒険者ではどうにもならない内容です」


「詳しく聞こうか」


「冒険者ではなくてドワーフ族の方から聞いた情報ですけど、鉱山が取れるダンジョンにて、ドワーフ族でも掘れない地点があるそうです。それはとても堅いそうですが、そこがレアな鉱石が取れそうなのだそうです」


「冒険者でもドワーフでも掘れないか。変わった依頼だな」


 俺が力になれるか微妙な依頼内容だったが、ドワーフと言えば知り合いもいるけど、別のドワーフ族からかな。


「ロメーロ、困っていますので、ちょうど良かったわ。来てくれると思っていたけど」


「ブルレスカか。キミだったのかい依頼をしたドワーフ族は」


「そうです」


 ドワーフ族のブルレスカは最近知り合った女性ドワーフ族で、鉱山の街でサウナにも入っている仲ではある。

 最近も混浴に入ったばかりだったが、ブルレスカからの依頼なら受けるつもりだ。


「ロメーロ様を待っていたのですか、そしたらロメーロ様を奪う計画なのでしょう。それは許しません。こんな依頼は受けません」


「いえいえ、アスカ、私はロメーロを奪うつもりは全くないですので。リアン何とか説得してよ」


「ああああ、ロメーロを取られるとなるとアスカは黙ってないからね。でもブルレスカにその気はないってさ。アスカ、下がりなさい」


「はい」


 リアンがアスカを引き下がらせると、アスカは大人しく下がったのであった。


「ようするにダンジョンで鉱石が取れるわけだ。ただ先に進めない壁があるのだな」


「はい、とても堅くて進めないの。でもその先にレアな鉱石の匂いがする。絶対に進みたいのよ。お願いします」


「詳しい場所を教えてくれ」


 ブルレスカからダンジョンの詳しい場所を教えてもらうと俺は知らないダンジョンだった。

 瞬間移動するのは地図があれば問題なく移動可能であり、近くまで移動するとなった。




--------------

「器用富豪スキル、瞬間移動」


『器用貧乏』早歩き Fランク

『器用富豪』瞬間移動 SSSランク

ー-------------



 ダンジョンの近くまでブ移動。

 この方が楽でいい。

 ダンジョンに入る。

 ブルレスカも一緒に行動するのは、ダンジョンを知っている人物だし、ダンジョンを掘ることができるのはブルレスカしかいないからだった。

 

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