『01 鉱山で掘れない』
『01 鉱山で掘れない』
聖剣レーヴァテインを入手した俺はギルドに来ていて、受付から新しい依頼を受ける。
「ロメーロ、聖剣の方はどうでしたか。あれは過去の冒険者でもギルドが知る限り誰も抜けませんでした。だからロメーロが抜けなくてとも落ち込む必要はないですので」
「落ち込むもなにも入手したんでな。これな」
受付嬢は俺が失敗したと思っているようで、俺に何とか落ち込まないような気を使ってくれていた。
俺には嬉しい気づかいではあるが、簡単に入手したので、見せてあげた。
「えええっ! こ、こ、お、これは聖剣レーヴァテインですの!」
「レーヴァテインだよ」
「えええっ!」
「ロメーロがあのレーヴァテインを抜いたのかよ!!」
「マジかよ! 嘘だろ、絶対に抜けないとされていたのに!」
受付嬢がデカイ声で言うから、俺が聖剣レーヴァテインを持っているのが周囲に伝わってしまい、大混乱になってしまった。
まあ、いつかはバレるので今俺が入手したのがわかってもいいのだが、それにしても騒ぎになりすぎだろうと思う。
「凄い騒ぎです。まるでロメーロが犯罪者みたい」
「俺は何も悪いことはしてないけどな」
「ある意味犯罪者なのよ。絶対に抜けないとされた剣を抜いちゃったのは事件だから」
「リアン、俺は事件をしでかしてた。けど、みんなを平和にする事件にしたい」
リアンは苦笑いしているのは、俺がとんでもない事件をおかしたのが今になって理解したからだろうか。
「ロメーロ、本当にレーヴァテインなら、ギルドとしても大騒ぎになります。魔王と戦うと思っていいですか」
「俺は魔王と戦う意思はある。あとは俺から行くか、魔王ブラーゼンから来るかだな。ただ魔王ブラーゼンの配下の魔族を送り込んでくるのはあると思うけどな」
「はい、すでに我が国の中にいても不思議はないです。異常なことが起きれば、魔王ブラーゼンの手下です。そこはギルドは情報を集めておりますし、異常があればロメーロに依頼を出します」
「そうしてくれ。俺は聖剣を入手したからには魔王から逃げるわけにはいかないんでな」
聖剣レーヴァテインを入手した矢先にギルドからは、魔王ブラーゼンの圧力を言ってくるあたりは、ギルドの考えは俺に頼るとわかる。
何かしら異常があれば俺に知らせる気だし、俺は逃げれない立場になったなと思う。
俺自身もレーヴァテインがあればパワーアップしたのは確実で、そこらの魔族では俺には勝てないし、しかし魔王ブラーゼンがどんな魔族を送り込んで来るかは今のところわからないので、用心はしておく。




