『勇者パーティーは聖剣を取りに行く』
『勇者パーティーは聖剣を取りに行く』
「ねえ、ロメーロは魔王ブラーゼンと戦って退散させた。これでロメーロの評価はうなぎ登りだわ、いいの?」
「いいわけないぜ。あんな奴が認められるなんて、俺は許さないからな」
「俺もだ。賢者を差し置いてロメーロが最強とは言わせないぞ」
オリオンたちはロメーロの最近の活躍に焦りを感じていた。
すでにオリオンの存在を超えているされており、不満が爆発する。
「もうオリオンなんて忘れられるぜ」
「俺を忘れるだと、許さないぜ」
「でも国王はそう思っているかもな。勇者を剥奪する日も近い」
「くそっ、ロメーロの野郎、調子にのりやがって」
「確かにロメーロは活躍している。しかし最強の武器は持っていない。あの剣を持てば逆転可能だ」
「あの剣とは、まさか聖剣レーヴァテインか?」
オリオンは賢者を見る。
「そうだよ。レーヴァテインを持てばロメーロなど目じゃない。聖剣レーヴァテインは今もダンジョンにある。それを取りに行けばいい。俺は大賢者だ。持つ資格はある」
「ボーデンよりも俺だろう。レーヴァテインは勇者オネストが使ったとされる伝説の剣。俺そこふさわしい」
「いいや、オリオンでは無理だ」
「まあまあ、聖剣は誰にも抜けないとされているんでしょ。抜けないのだからダンジョンに行ってみて、オリオンとボーデンがどちらが抜けるかやったらいいのよ」
「そうだな。俺とボーデンがどちらが聖剣にふさわしいかはっきりとするな」
「面白い、行こうぜ、聖剣のダンジョンに。オリオンよりも俺が持てるとわかるさ」
賢者ボーデンとオリオンはお互いに譲らないでいた。
ダンジョンにある聖剣を目的に向かうと決まった。
ハニーはどちらでも良かった。
剣が入手できればパーティーへ強くなるのだから、どちらでも構わないと思う。
正直オリオンもボーデンもバカな争いだなとバカにしていた。
クランクも同じ。
武器ほ持たないクランクは聖剣には興味はなかった。
オリオンが持つとして、魔王に攻撃できるならそれでいい。
パーティーが勝てばいいと思う。
ロメーロがとにかく国王からも認められている状態に腹が立っていた。
そうして直ぐに行動に出る。
聖剣のあるダンジョンに向かった。
ダンジョンを進むと魔物が多くいた。
大苦戦した。




