『聖剣を取る』
『聖剣を取る』
「通れ。お前は面白く感じた。魔王と戦うのは面白いからな」
「スノードラゴンは魔王の仲間ではないのか」
面白いとか、完全に魔王側の魔物ではないてことか。
まあ、俺はスノードラゴンが魔王側でもどちらでもいいのだが、戦わないで済むなら戦わない方が楽でいい。
弱い魔物ではないしな。
「どちらでもない。魔族側でも人族側でもない。ただロメーロの強さに興味を持っただけだ」
「通らさせてもらう」
「言っておくが通ったからと言っても、必ず聖剣は抜けるとは限らない。今までにも通らさせた者はいるが、誰も抜けなかった」
「俺もやってみないとわからないわけか。どうかな自信はないけど」
「ロメーロ様、通れるのですね。きっと抜けますよ。スノードラゴンは頭が悪いのですよ」
「頭が悪いだと? エルフ族め、ドラゴン種族をバカにしたな」
「アスカったら余計なこと言うから、ドラゴンが怒ったわけよ。謝りなさい」
「すみません」
「フフフフ、エルフもいるパーティーか。これまた面白いな」
アスカが余計なこと言うので冷や汗かいた。
スノードラゴンを通り抜けて、先に進んだ。
アスカとリアンも一緒だ。
先に進んだら、部屋があった。
部屋は魔物はいないな。
特に注意に必要ない。
「剣です!」
「あれが聖剣レーヴァテイン! ロメーロが抜くのよ」
「これが聖剣レーヴァテインか」
聖剣は地面に刺さっていた。
まるで抜いてという風に。
しかし抜けそうにもなく思えるから不思議だな。
スノードラゴンは俺を通したのは、俺が抜けるのか見たかったのか。
なんとなくそうだろうな。
オネストも俺には教えなかったのも同じか。
俺は試されているとしたら、抜けなかったなら、魔王と戦う資格がないということか。
俺では力不足。
勝てないとなるな。
逆に剣が抜けたなら、魔王とも戦い勝てる資格はあるとも言える。
ここで俺の運命が決まる感じだ。
さあ聖剣レーヴァテイン、抜くぞ!
俺はゆっくりと剣を握った。
はたして俺の運命やいかに。
そして刺さった状態かろ引っぱった。




