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『運ぶスキル』

『運ぶスキル』


 リアンからスキルを使えるかと聞かれた。

 器用富豪スキルは膨大な数のスキルがあり、俺も全部は把握していない。

 建築には向いているスキルがあるのか検討してなかった。


「じゃあスキルを探してみるよ」


 そこで検討してみる。

 いくつか建築には向いているスキルがあった。

 スキルが使えるなら使った方が楽である。


「木材運搬速度1000倍スキル」


『器用貧乏』 運ぶ Fランク

『器用富豪』 木材運搬速度1000倍 SSSランク





「ええ、なにそれ?」


「ロメーロはスキルが使えるのよ」


「1000倍で運べるスキルを俺とアスカとリアンとユンナに付与する。これで作業をやってみよう」


 4人に付与したのは、1000倍で運べるスキルだった。

 どんなスキルかは使うまでわからないので、有効かは使ってみてだな。


「あはははは、遅い遅い、本当に遅いな」


 ロバートがちょうどバカにしてきたことろだった。

 ここでスキルが発揮される。


「速いです! 信じられないくらい速く運べますわ!」


「さっきまでとは比較にならないほど速い!」


「アスカの運ぶのが速くて、見えない!」


 どうやら成功だった。

 木材を運ぶ速度が異常な速さだった。

 10倍どころではない速さで、俺の目にも見えないくらいにアスカが速い。


「どうなってんだああああああああああ!」


「あののろまなユンナが、俺達よりも速いぜええええええ!」


「遅いわねロバート君。私よりもだいぶ遅いわよ」


「なんでそんなに速いんだあああああ」


 ロバートらはユンナがいきなり速く木材を鉾ぶのを見て驚いてしまう。

 持っていた木材を落としてしまうほどに。

 ロバートだけではない、周囲にいた作業者は全員が俺たちの動き注目する。

 先ほどまではお荷物的な存在だったのだが、一気に最速になった。

 周囲のゴミの木材は最速で片付けられていく。

 自分でも怖いくらいに速いな。

 

「ちくしょう、ユンナめ。どうやった知らないが、悔しいぜ」


 ロバートらは悔しがる。

 しばらく運ぶと、多くの木材は運ばれてしまった。


「木材はだいぶ片付けられた。ロメーロのスキルのおかげです。助かりました」


「速いほうがいい。ロバートらも黙ったのもいい」


「次は家の建築です。ここまではあくまで片付け。実際に作る作業が建築師の腕です」


「本番てところね。面白そうだわ」

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